Texas Instruments(TI)は、同社の16ビットマイコン「MSP430」ファミリとして、512KBのフラッシュおよび64KBのRAMを内蔵した「MSP430F66xx」を発表した。

同製品は、メモリ容量の拡大により、Bluetooth、 Bluetooth low energy、NFC、SEP 2.0アーキテクチャ、sub-1GHzおよび、Wi-Fiコネクティビティを含むZigBeeをはじめとした、幅広いワイヤレスコネクティビティ向けプロトコルをサポート。また、8kSPSのオーディオの録音および再生を可能とし、基本的なテキストからの発声機能を実現する。さらに、12ビットのA/DコンバータおよびD/Aコンバータを含むアナログ・シグナル・チェーンを内蔵する。

スタンバイ時の消費電力は、RAM保持時に2μAと低いほか、アクティブモードへの移行が3μsと高速なため、柔軟で電力効率に優れたアプリケーション開発が可能になると同社では説明している。

この他、LCD不要のアプリケーションとして「MSP430F56xx」もラインアップに追加しており、こちらは256KBのメモリ容量の「MSP430F563x」との間にコードおよびピン互換性を保持しているという。

なお、「MSP430F56xx/F66xx」はすでにサンプル供給中で、1000個受注時で4.25ドルから。「MSP-TS430PZ100C」 および「MSP-TS430PZ100USB」 の各ターゲットボードは75ドルとなっている。