エーアンドエーは、2D/3D汎用CADソフトウェア「Vectorworks」の最新バージョンとなる「Vectorworks2013」シリーズを、2013年1月11日より発売すると発表した。

今回発売される同シリーズでは、全機能を備えた最上位版「Designer」、建築・BIM支援CAD「Architect」、ベーシック汎用CAD「Fundamentals」に加え、新たに土木造園や緑地計画などで活用できる「Landmark」とエンタテインメント空間設計に適した「Spotlight」の2つをラインナップに追加。各製品のレンダリング機能を拡張した「with Renderworks」シリーズのスタンドアロン版とあわせて全10製品を用意する。さらに、ネットワーク環境内でのライセンス管理を効率化するフローティングライセンス方式を採用した「Vectorworksネットワーク版」シリーズの6製品も加え、合計16製品のラインアップとした。

「Vectorworks2013」シリーズ

本バージョンでは、3Dモデルを包み込むキューブの面から自由な位置でモデルをカットできる新機能「クリップキューブ」を搭載するほか、DWF形式ファイルの取り込みや、Rhino 3DM形式ファイルの取り込み/取り出しなど、他形式との互換性能を強化。さらに、デザインシリーズ(Designer、Architect、Landmark、Spotlight)では、図形やモデルの繰り返し形状が手軽に作成できる面配列機能が、with Renderworks各製品では、リアルな空を再現できる「フィジカルスカイ」が新たに備わっている。また、これまでwith Renderworks各製品のみに搭載されていたCINEMA 4D形式ファイルの取り出し機能が、全製品で利用可能となった。

価格は28万6,650円から。最上位版の「Vectorworks Designer with Renderworks 2013」は51万5,550円となる。なお、最新版の発売に伴い、Vectorworksの登録ユーザを対象としたバージョンアップキャンペーンを2013年1月より開始するとのこと。キャンペーンについては、別途発表される。

さらに同社では、本製品発売日の前日となる2013年1月10日より、東京を皮切りに全国11の都市にて「新製品発表会 全国キャラバン」を開催する。東京/大阪会場では、Vectorworksの開発元であるNemetschek Vectorworks, Inc.よりCEOのショーン・フラハティ氏が登場するほか、実践的な事例を紹介するセミナーなども行うという。詳細は同社Webサイトまで。