米Freescale Semidonductorは3月13日(現地時間)、ARMのCortex-M0+プロセッサを組み込んだMCU「Kinetis Lシリーズ」を、サンノゼで開催されていたDESIGN Westにおいてデモンストレーションした。同社によれば、このKinetis Lシリーズのαサンプリングは2012年第2四半期を予定している。

Kinetis Lは同社の90nm TFS(Thin Film Storage)プロセスを利用して製造され、これまで8/16bit MCUが使われていた様な、消費電力がクリティカルな用途向けに利用されるとする。また、既に同社がKinetisシリーズで提供しているような、幅広いオンチップFlashオプションやアナログ回路、コネクティビティ、HMIペリフェラルといったオプションも提供される予定と同社は説明する。

さらに、これまで32bitプロセッサの利用が難しかった、エントリ向けのデザインもターゲットにしていると説明するほか、既存のCortex-M4ベースのKinetis Kシリーズとの互換性も保つとしている。

なお。Kinetis Lシリーズの製品ラインアップの詳細は、2012年6月にアメリカで開催される予定のFreescale Technology Forum(FTF Americas, 2012)で公開される予定である。