シャープは3月12日、スマートフォンなどに搭載するフラッシュライト用LED向けに、周辺回路の実装面積を省スペース化できるLEDドライバ「PQ7L3020」を開発し、発売を開始することを発表した。

スマートフォンなどに搭載されるカメラの高画素化が進み、現在では800万画素が主流となっている。高画素カメラで暗いシーンを撮影するには、高輝度なフラッシュライトが必要であり、これを制御するLEDドライバのニーズが高まっている。

同社は、長年培った回路技術により、発振周波数を6MHzに高めた、1.5A出力の高輝度フラッシュライト用LEDドライバを開発した。高い発振周波数で駆動することにより、従来の2MHzで駆動する場合に比べて、コイルなどの周辺部品の小型化が可能となる。外形寸法は1.93mm×1.93mm×0.6mmで、同ドライバと周辺回路を含めた実装面積を従来ソリューション比で約50%削減し、搭載機器の小型化やデザイン性の向上に貢献する。

また、2チャンネル出力にも対応しており、2個のLEDを搭載するフラッシュライトの制御も可能となっている。

同製品のサンプル価格は75円で、サンプル出荷を3月30日より開始する。量産出荷開始は4月26日で、月産台数は1000台を予定している。

フラッシュライト用LEDドライバ「PQ7L3020」の製品写真