Texas Instruments(TI)は、エネルギー・ハーベスト(EH)およびローパワーアプリケーション向けに、高効率で低消費電力な降圧型コンバータ「TPS62120」を発表した。

降圧型コンバータ「TPS62120」

同製品は2V~15Vの入力電圧範囲で、75mAの出力電圧、ならびに96%の電力変換効率を実現するほか、パワー・セーブ・モードでは11μAの静止時電流を実現している。

パワー・セーブ・モードでは、最少で100μAの負荷電流までの範囲で75%の変換効率を実現している。軽負荷ではパルス周波数変調(PFM)モードで動作し、11μAの静止時電流を実現しつつ、より大きな負荷電流では、パワー・セーブ・モードから固定周波数のパルス幅変調(PWM)モードへ自動的に切り替わることで、スムースで高効率な動作を実現している。

さらに、2.5Vの動作開始電圧および1.85Vのシャットダウン電圧により、広い電圧低下ロックアウト(UVLO)ヒステリシスを提供することが可能となっている。

なお、同製品はすでに量産出荷中で、パッケージは3mm角の8ピンSOT-23を採用している。また、出力ディスチャージおよびパワーグッド出力を省略した「TPS62122」も用意。こちらは2mm角の6ピンQFNパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)はTPS62120が0.95ドル、TPS62122が1.05ドルとなっている。