Texas Instruments(TI)は、150MHz性能の低消費電力DSPとして「TMS320C5504」および「TMS320C550」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、MS320C5504は1,000ユニット受注時の単価が6.2ドル(参考価格)、TMS320C5505は1,000ユニット受注時の単価が7.45ドル(参考価格)となっている。

低消費電力DSP「C5000」シリーズのパッケージ外観イメージ

2製品ともに、1.05V駆動時のアクティブ消費電力が0.15 mW/MHz未満、待機時も同0.15mW未満を実現しているほか、大容量オンチップ・メモリ(C5505で320KB、C5504で256KB)と複数のペリフェラルを搭載、現行のC55xプロセッサと比べてシステムコストを20%以上削減することが可能だ。

また、ダイナミック・ボルテージ・スケーリングと周波数スケーリングにより、最適な周波数で電池を最大限に使えるため、現行のC55xプロセッサと比べて最大40%のバッテリ寿命の延長が可能となる。

このため、消費電力は60MHz駆動時で0.15mW/MHz未満、120MHz駆動時で0.22 mW/MHz未満、150MHz駆動時でも0.27mW/MHz未満と低く抑えつつ、従来のC55xデバイスと比較して処理性能を25%向上させることに成功している。