Spansionは8月31日(米国時間)、Texas Instruments(TI)が9月1日(日本時間)に取得を完了した福島県会津若松市にある半導体ウェハ製造工場において、Spansionのフラッシュメモリ製品の製造委託(ファウンドリサービス)を行う契約を新たに2012年6月まで延長することで合意したことを発表した。

今回の契約により、Spansionは米国テキサス州オースティンの自社Fab「Fab 25」でのフラッシュメモリ製造に加え、TIのFabからもフラッシュメモリの供給を継続して受けることが可能となる。

会津若松の半導体製造工場は元はSpansion Japan(SJL)が運営していたが、同社は2009年2月に会社更生法を申請しており、その後Spansionも米連邦破産法第11章(チャプター11)の適用申請を米デラウェア州連邦地方裁判所に申請していた。Spansionは2010年5月にチャプター11による再建から脱却したことを発表し、日本スパンションを設立、販売関連をそちらに移管し、SJLはファウンドリというポジションとなっていた。

既報のとおり、2010年7月にTIがSJLより会津若松の2つの工場を買収することを発表、稼働中の200mmウェハ対応工場の方でアナログ半導体の製造を計画するほか、未稼働の300mmウェハ対応工場については、将来の生産能力拡大のための確保、ならびに米テキサス州リチャードソン工場(RFAB)における、300mmウェハ対応の拡張計画のフェーズ2に装置が用いられる計画となっている。

SJLがTIに売却した会津若松工場の全景(白い長方形の建物の下半分が200mmウェハ対応工場で上半分が300mmウェハ対応工場という区分になっている)

なお、今回の契約には、TIがSpansionから特定の300mmウェハ対応の製造装置を取得し、フローティングゲートNOR型プロセスなどを含むSpansionの特定の知的財産(IP)がTIにライセンス供与されることも含まれている。これにより、TIは会津若松の製造施設において、今回の契約に準ずるSpansion製品を製造するとともに、TI製品を製造することが可能になる。