Ajaxian

Rey Bango氏がAjaxianにCDNs Gaining Broader Use with JavaScript LibrariesのタイトルでAjax JavaScriptライブラリにおけるCDNの利用が拡大していることを紹介している。Google AJAX Libraries API、jQuery Hosting、ExtJS CDNライブラリが例にあげられている。

Google AJAX Libraries API

Googleは2008年6月、Google AJAX APIを拡張する新しいサービスThe AJAX Libraries APIを公開した。有名なAjax JavaScriptライブラリをGoogle CDNを通じて提供するサービスだ。Ajax JavaScriptフレームワークとCDNという視点は同サービスの開始で特に注目されるようになった。配布するライブラリは拡充されており、執筆現在ではjQuery、jQuery UI、Prototype、script.aculo.us、MooTools、Dojo、SWFObject、YUIがサポートされている。

jQuery Hosting

今もっとも勢いがあるAjax JavaScriptのひとつがjQueryだが、jQueryのサイトには1日で250万のリクエストがあるという。従来はスタティックなページにAmazon S3を採用していたが、ホスティング費用を削減する目的でAmazon CloudFront CDNにサービスを変更し、より高速なアクセスが実現されるようになったとされている。ページアクセスが高速化されたことで1日あたりのリクエスト数がさらに増えるという状況になっているようだが、CDNが効果をあげていることは間違いないようだ。

Ext JS CDN Library

同じく開発が活発なAjax JavaScriptフレームワークであるExt JSでは自身のライブラリビルドマネージャを拡張し、ユーザが自身のカスタムビルドをCacheFly CDNにホストできるようになったとされている。Ajax JavaScriptフレームワークとして直接的にCDNを活用できるようにした例として興味深い。

WebページやWebサービスへのアクセス負荷が高まってきた場合、CDNを採用して対処するというのは検討すべき課題のひとつだ。費用対効果を考えたうえでCDNを活用するとなるとそれなりのアクセスがある場合ということになるが、今後のひとつの方向性として注目すべき動きといえそうだ。