日本ヒューレット・パッカードは14日、CAD/GIS(地理情報システム)などテクニカル分野向けの大判カラーインクジェットプリンタ"HP Designjet T1100ps 44inch"と大判スキャナ"HP Designjet 4500スキャナ"の機能を備えた一体型複合機「HP Designjet T1100 MFP」の発売を開始した。

「HP Designjet T1100 MFP」。設置面積は従来機に比べ約10%の省スペース化を実現している

プリント部はPostScriptに対応し、最大出力幅44インチ(1118mm)。モノクロインクにはHP Vivera染料インクのフォトブラックとグレーに、HP Vivera顔料インクのマットブラックを加えた3種類のインクを採用し、CAD/GIS分野で多用されるテキストやスミ細罫線の表現力に優れる。

スキャナ部は専用カスタマイズを施され、読み取り解像度は9600dpiに向上した。スキャンしたデータをAutoDesk Auto CADの表示・印刷用フォーマットであるDWFファイルとして保存・出力することも可能だ。最大原稿読み取り幅は42インチ(1067mm)。

同製品には専用コントローラが搭載され、PCを別途接続しなくても大きなサイズのスキャン・コピーを行える。また、保管にスペースが必要な出力物を、データに変換して管理・保管することも可能。建築、設計、機械、土木測量など幅広い用途で活用できるとしている。価格は354万9,000円。