ということで

簡単に3DMark 11のご紹介をお届けした。別に今回はビデオカードの評価を行いたかったわけではないので、Radeon HD 5870/6870とGeForce GTX 580の比較にはこれ以上言及するつもりもないが、やはりCPUのテストにはやや不適当でGPUの評価に向いているベンチであることは間違い無さそうだ。

ついでに言えば、まだちょっと不安定なところが残っているのも確認できた。今回なんでAMDのプラットフォームのみなのか、という疑問を持たれた読者もおられよう。理由は「Intelのプラットフォームで動かなかったから」である。もっと正確に言えば、手持ちのCore i5-750+P55というプラットフォームでは動作したのだが、Core i7-920+X58というプラットフォームでは起動をするとこんな感じ(Photo28)で動作を止めてしまい、Task Managerで殺す(Photo29)という状況から抜け出せていないためである。

Photo28: ちょっと判りにくいが、3DMark 11.exeがGraphics Test用に3DMarkWorkload1.exeというプログラムを起動し、これが一瞬全画面表示されるものの、暴走状態に入ってすぐにWindows画面に戻ってきてしまう。画面左上に3DMarkWorkload1.exeの枠だけが残されているのが判る。

Photo29: 暴走中の3DMarkWorkload1.exe。この状態で10分待っても進展が無いのでプロセスを殺して終了。

ただ他ではX58プラットフォームで動作したというレポートもあるので、今のところ何が悪いのかを特定できていない。まぁ新しいベンチマークだけに、こうした問題は良くありがちであり、もう少し安定するまでには時間が掛かるかもしれない。とはいえ、DirectX 11専用のベンチマークであり、(ゲームベンチとかを別にすると)他に代わる物がないだけに広く使われて行くだろうということは間違いない。以前と異なり、Basic Editionでも何度でも実行できる(ただし毎回デモを見させられる)ため、手軽に試してみるのにも適しているだろう。

2010年12月21日追記:
FutureMarkから3DMark 11 version 1.01のパッチがリリースされた。
これにともない、本稿最終ページにversion 1.01対応の記事を加筆した。