■3DMark Vantage v1.0
FutureMark
http://www.futuremark.com/

3DMark Vantageは前回同様、ProfileをPerformanceに固定して比較を行った(グラフ24)。

3DMark値はほぼ動作周波数に比例する形でじわじわ上がっているが、Graphicsのスコアを見ると(同じビデオカードを使っているため)当然ながら大差なし。とはいえ、Core 2系が一番スコアがよく、次いでPhenom系、最後がCore i7となっているのは面白い。

Graphicsの場合、CPUの性能は殆ど変わらないが、テクスチャ転送とかコマンド転送などを行うためのメインメモリ→GPUのDMA転送性能はやはり多少関係してくる。このためGPUに一番近い、つまりチップセット側にメモリコントローラを持つCore 2が一番有利で、次がCPU側にメモリコントローラを持つものの、2003年のAthlon 64以来、5年に渡ってこの方式の熟成を図ってきたPhenom系列がやや最適化が進んだ分アドバンテージを持っており、今回が初のメモリコントローラ統合となるCore i7のスコアが一番低くなるというのは、或る意味納得できる結果ではある。

話を戻すと、そんな訳で性能差はもっぱらCPU Testに依存することになる。この部分では現時点でCore 2/Core i7とPhenom系の差は如何ともしがたい部分ではあるが、問題はそれがどれだけ大きな比重になるかというあたりだろう。少なくとも3DMarkに関しては、これは順当なスコアだと思える。