いつの時代も恋に悩める男女は多いもの。ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!



大学時代から付き合って、交際歴10年の彼女がいます。僕は29歳の会社員です。彼女も同い年です。長年付き合っているので色々分かり合えることも多く、また、彼女も年齢が年齢なので本人や向こうの両親からのプレッシャーもあり、先日「結婚しよう」とプロポーズしました。

彼女はとても涙を流しながら喜んでくれて、やっぱりこの人にプロポーズしてよかった、と僕自身も感激したほどです。

でも。翌日、彼女から電話があり、「会社、辞めるから」と言われました。そんなこと全く聞いていなかったし、大体僕の収入だけで2人の生活が成り立つとも思えません。それに、そんな大切なことを相談もなしに決めるなどありえません。

問い詰めても、「だって、会社の女の子はみんな寿退社するもん。私だけ残るなんて恥ずかしい」とケロッとしています。理解に苦しみます。みんなが寿退社するからって、経済的に不安定になることがわかっているのに退職願を出すなんて。見栄優先の彼女にがっくりしました。

「プロポーズのとき、喜んでくれた姿を見て僕も嬉しかったけれど、アレは実は会社を辞められるという気持ちからなんじゃないの? 相手が僕じゃなくても良かったんじゃないの?? 」と言ってしまったのですが、今度は「ひどいっ!!!」と泣き始めてしまい、その後、メールしても返信がありません。ひどいのは彼女のほうだと思います。

一気にテンションが下がってしまい、結婚する気がうせてしまいました。それでも僕は彼女と結婚しなければいけないのでしょうか。



どうして、プロポーズする前にお互いにいろいろな話をしておかなかったのでしょう。彼女の働いている会社では、女性の大半が寿退社するだとか、彼女自身も結婚するなら会社を辞めたいと思っているとか。相談者さんは相談者さんで、結婚してからも彼女には仕事を持って輝き続けてほしいと願っていて、そのためなら自分は家事でも何でも協力を惜しまないとか。そういった話を、プロポーズする前に2人であれこれ話し合っておいてほしかったなぁと思います。

実際、私の友人も結婚して1年後に「子どもをつくりたいから、会社辞めちゃった」と妻に言われ、寝耳に水でビックリし、妻への不信感が増して結局は離婚しました。

相談者さんカップルは、付き合って10年も経っているから、お互いにお互いのことを何でも知っていると思いこんで、安心しきっていたのかもしれません。ですが、人の気持ちというのは変わっていくものですし、彼女の中でも今働いている会社ではこの先の未来が見えず(もしくは、見えすぎるほどに見えてしまい)、行き詰まりを感じていて、とにかく会社を辞めたかったという場合も考えられます。

相談者自身が選んだ相手なのですから、彼女を信じて怒らず焦らず、ゆっくり話を聞いてあげてはどうでしょう。「どうして会社辞めたいの? 」「みんなが寿退社で辞めるからって、それだけの理由ではないいね? 」「他の理由があるんじゃないの? 」と質問してみるのです。

そうやって彼女の話をじっくり時間をかけて聞いた上で、自分の希望や意見も伝えてみるといいと思います。「僕の収入だけでは生活できないと思うよ。こういうご時世だからお互いに仕事を持っていたほうが、将来的にも安心だよ。少し休んで転職先をさがしてみたら? 」と順を追って話していってはどうでしょう。

結婚して生活をしていけば、これからもっと困難な問題が起きることもあるはずです。プロポーズをきっかけに最初の難問にぶつかったと考えて、2人でそれに立ち向かってみてほしいものです。

話し合って、話し合って、話し合った上で納得のいく答えがみつからなかったら、それはそれで縁がなかったのかもしれませんが、ここは相談者さんが大人になって、彼女ととことん話し合ってみてほしいです。健闘を祈ります。

イラスト: のでこ

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