年内での解散が発表されているSMAP。その偉大さについては、さまざまな場所で語られているが、やはり説得力があるのは、彼らと共演してきた人たちではないか。SMAPが総合司会を務めた、2年前のフジテレビ系大型バラエティ特番『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』(2014年7月26~27日)では、グランドフィナーレを前に、ゲスト出演した大物タレントたちが、SMAPについて語る場面が放送されている。そのメッセージを振り返ってみよう。

(上段左から) タモリ、ビートたけし、明石家さんま / (下段左から) 笑福亭鶴瓶、松本人志、ナインティナイン

まず登場したのは、中居正広と『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で長年共演する笑福亭鶴瓶。SMAPを1つの"ジャンル"として捉え、「根本が変わらないところと、変わることを恐れずに新しいことをナンボでもやっていこうとする力は、あいつらにしかできないなと思いますね」と、そのすごさを表現した。

『めちゃ×2イケてるッ!』(フジ系)などで中居との共演も多く、SMAPのライブに乱入したこともあったナインティナインの岡村隆史は「ホンマのスーパースターでしょ」と断言。SMAPのレギュラー番組『夢がMORIMORI』(フジ系)に出演した際、スタッフに怒鳴られる姿を目撃したことを振り返りながら、「『お前ら何してんだよ!』って怒られて、今のSMAPがありますからね」と駆け出しの頃の知られざるエピソードを明かし、相方の矢部浩之は「われわれの同世代だと、腰痛いとか、もうどっかガタが来てると思うんですけど、そういうこと言わず、いつまでも若々しくかっこいいSMAPでいてほしいなと思いますね」と要望していた。

ドラマ『伝説の教師』(日テレ系)での共演をきっかけに、中居とは公私共に親しいダウンタウンの松本人志は、「『三位一体』っていう言葉がありますけど『五味一体』っていうのかな。本当にみんながみんなをちゃんと補って、しっかり五角形になってる」と、そのチーム力を表現。この『27時間テレビ』内の『ワイドナショー』コーナーで、SMAPと解散の話題になっていたが、「話を聞いていて、これは解散はしないだろうなというのは感じましたね」と、当時は感触を語っていた。

そして、今年は放送がなかった『さんま&SMAP 美女と野獣のクリスマススペシャル』(日テレ系)や、『さんま・中居の今夜は眠れない』『さんタク』(いずれもフジ系)と、多くの恒例特番で長年共演する明石家さんま。メンバー5人を「SMAPという大きな夢の中で今生きている」と言い、「夢破れてからが人生だということを彼らに言いたい。今はまだ人生じゃない」と、今振り返ると意味深な言葉をかけていた。

共演こそ少ないものの、かつて『スーパージョッキー』(日テレ系)の「熱湯風呂」コーナーにデビュー当時のSMAPが入ったこともあるなど、古い付き合いであるビートたけしは「崩れそうになってもちゃんと元に戻る結束力っていうか、そのへんのまとめ方がうまいよね。それはメンバーがお互いに信頼してるからなんだろうな」と推察。「将来、俺みたいにジジイになりますけど、すてきなジイさんのSMAPで同じ世代、若い世代を今まで通り楽しませてやれれば、すごいなと思うね」と願っていた。

最後に登場したのは、『SMAP×SMAP』の看板コーナー「ビストロSMAP」ラストゲストとなったタモリだ。「SMAP以前のアイドル・歌手が、ドラマとか他の分野に行っても成功しなかった」と解説した上で、「このグループは1人でも成功すれば良いところを、全員が成功させたというのが、前代未聞のアイドルグループだと思いますね」と、その偉業を絶賛する。さらに、「40(歳)過ぎてアイドルのトップを走り続けるっていうのも前代未聞なんで、このままずっとどこまで行けるか楽しみにしてます。行ってほしいですね」と期待をかけていた。