日本の自動販売機で感動・びっくりした商品は?

日本では、「石を投げれば当たる」というほどにどこにでもある「自動販売機」。しかし、海外旅行中に飲みものを買おうと自販機を探しても、ほとんど見つからなかったという経験がある人は多いだろう。日本は、自販機の超先進国であり、そこで販売されている商品も多岐にわたる。それは、私たちにとって当たり前となっているが、来日した外国人にしてみると「これはすごい! 」と思う商品も多いらしい。そこで今回は、日本の自販機で「感動した・びっくりした」という商品を、日本在住の外国人20人に聞いてみた。

温かい飲みもの全般にびっくり

・「メロンソーダです。 ブラジルにはありません。あと温かい飲みもの全般。 ブラジルではコンビニか社内の自販機でしか売っていません」(ブラジル/20代後半/男性)

コーヒーのココにびっくり

・「最初はホットコーヒーに驚きました」(フランス/30代前半/男性)

・「自動販売機がたくさんあることと、缶コーヒーの種類の多さには驚きましたし、おいしいものはたくさんあります。それ以外は、自動販売機の技術(映像が流れたり、画面をタッチして選ぶことができるとか)は感動しました」(イタリア/30代前半/男性)

・「おいしかったのは、ひまわり牛乳のミルクコーヒー(高知県限定かもしれません)。面白かったのは、コーヒーの自動販売機で砂糖・クリームの有無が選べること」(インドネシア/40代前半/女性)

コーンスープにびっくり

・「冬に温かいコーンスープを買えるからすごく感動した」(台湾/20代後半/女性)

・「温かくてホッとする缶入りコーンポタージュスープです。冬に最高です」(香港/20代後半/女性)

・「コーンポタージュのような飲みもの。特に冬の時、一番おいしいです」(フィリピン/40代前半/女性)

アイスクリームにびっくり

・「アイスクリームの自動販売機です」(インド/40代前半/男性)

・「アイスクリーム自動販売機は韓国にはほとんどないし、とてもおいしかった」(韓国/20代前半/男性)

・「アイス」(ベトナム/20代後半/男性)

そのほか、飲みものにびっくり

・「日本に最初に来た時、砂糖やフレーバーが入っていない、そのままのお茶が売っているのは感動しました。私みたいなあまり甘いものが好きじゃない人は喜びます。アメリカでは、そのままのお茶はあまり自動販売機に置いていない気がします」(アメリカ/30代前半/女性)

・「特に変わったものではないのですが、青森産のリンゴ100%で作られたジュースはとても甘くておいしかったです」(ルーマニア/30代前半/女性)

意外な食品があってびっくり

・「バナナ」(ロシア/20代半ば/女性)

・「会社の近くにある『ポップコーン自動販売機』が面白いと思います。また、テレビよく出ている弁当の自販機も面白いです」(中国/30代半ば/男性)

・「おいしくなかったですが、自動販売機の缶詰めパンはとても面白いと思いました」(スペイン/30代前半/女性)

・「お米、電池、お酒などが印象的でした」(ウクライナ/30代前半/男性)

・「お米の自動販売機! 大阪府の田舎の方で、夜中にお米を自販機から買うおじさんを見かけてとてもびっくりした。あと、アダルトグッズの自動販売機(便利ではあるが、ちょっとびっくり)」(ハンガリー/30代前半/女性)

こんなものまで自販機にあってびっくり

・「アダルトグッズを売ってる自動販売機です」(タイ/30代前半/男性)

・「日本の自動販売機で傘、新聞など幅広い種類の商品があったことがとても面白かった」(モンゴル/30代前半/男性)

・「菓子パン、お惣菜パン、文庫本、日本土産、アルフォート等のお菓子類」(パラグアイ/30代前半/女性)

総評

今回のアンケートで特に印象的だったのは、「温かい飲みもの」に感動したという回答が多かったことではないだろうか。温かい飲みもの、冷たい飲みもの、コーヒーの種類の多さやフレーバーの選択などは、「あって当然」と思って疑わないものだが、それは非常に日本的なものなのだろう。

また、外国人が日本の自動販売機を見て驚くポイントに、「機械が壊れていない」「お金が入っているのに盗まれない」ということがあると聞く。海外ではお札が詰まってしまったり、うまく機能していなかったりすることも多い。日本では、そのあたりの心配がないからこそ、自販機の商品としては高額なお米などを含め、たくさんの商品を販売することができるのかもしれない。

調査時期: 2016年7月16日~2016年8月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20人
調査方法: インターネット応募式アンケート

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