フィリップス エレクトロニクス ジャパンは9月15日、子ども用の充電式電動歯ブラシ「ソニッケアー キッズ」を発表した。10月上旬の発売予定で、推定市場価格は9,980円(税別)。

10月上旬発売予定の「ソニッケアー キッズ」。シリーズ初のブルートゥース搭載機

ソニッケアー キッズは、同社の電動歯ブラシ「ソニックケアー」シリーズで初のBluetooth搭載となる。スマートフォンとBluetoothで接続し、スマートフォンのアプリと連携してゲームを楽しみながら歯を磨くことができ、子どもの歯磨き習慣付けをサポートする。

スマートフォン向けのアプリは「ソニッケアーキッズアプリ」の名で、ユーザーは無料でダウンロードできる。対応OSはiOS 9.0以上で、Android向けは2017年1月ごろに公開する予定。

アプリで提供されるコンテンツは、歯磨きをするごとに、アプリ内でご褒美アイテムが獲得できるというもの。いわば"育成系"のゲームで、ゲームキャラクターである"スパイクリー"に与えるおやつ、着せ替えアイテム、部屋の模様替えアイテムなどを集めて楽しめる。

「ソニッケアーキッズアプリ」。たまごなんとか的なゲームで、獲得したアイテムでキャラクターにおやつを与えたり、着せ替えなどを楽しめる。歯磨きするごとにゲッドできるアイテムを目標に、子どもが自ら進んで歯磨きする習慣付けを狙う

ブラッシングの方法やコツを解説する動画も提供。子どもが動画を見ながら正しい歯磨き方法を学ぶ。そのほか保護者向けには、子どもの歯磨き回数や時間をカレンダー形式で確認できる機能なども用意されている。

ブラッシングの方法を動画で見ながら、子どもが歯磨きできる。正しい方法を身につけさせるのにも有効だ

本体側の電動歯ブラシは、通常のソニックエアーと同じ毎秒500回の振動と振幅の組み合わせで音波水流を発生させ、歯垢をしっかり取り除く。メーカーによると、手作業で磨く場合と比べて最大で75%の歯垢除去能力があるという。

ブラシ部分は、子ども用にミニサイズのブラシヘッドを用意。歯ブラシを噛んだり、使用中に口の中でヘッドと歯が触れてしまった際の衝撃から守るために、ヘッド部分にはゴム素材が採用されている。

同梱されているのは、キッズ用のミニサイズのブラシ(左)。別売でレギュラーサイズのブラシ(右)も用意されているので、成長に合わせて選べる。ゴム素材のガードが施されており、口の中で歯や歯ぐきに当たっても痛みを和らげる

子ども向けとはいえ、持ち手部分のサイズも重さも大人仕様とほぼ同じだが、握りやすい形状と滑りにくい加工がされている

本体サイズはW34mm×D34×H232mm、重量(ブラシ装着時)135.4gと通常のソニックケアーとあまり変わらない大きさ。ただし、ハンドル部分は子どもが持ちやすいように、人間工学に基づいてデザインされた形状で、滑り止めが施されている。ボタンもシンプルでわかりやすく、押しやすいものを採用した。

モードは標準設定の「やさしいモード」と「さらにやさしいモード」の2種類を選択可能。やさしいモードはブラッシング時間が2分の設定だが、さらにやさしいモードは振動が控え目なほか、ブラッシング時間が初回の1分から徐々に延長され、1日2回の使用で約90日後に2分間になるようプログラムされている。

そのほか、持ち手の部分のフロントパネルには、付属のステッカーを貼れる。8種類のデザインとシールで、子どもが好きなようにカスタマイズ可能だ。

付属のステッカーでカスタマイズも

3歳~12歳の子どもを持つ全国の母親を対象に、フィリップスが独自に行った調査では、多くの人が子どもの歯磨きに不安や悩みを抱えている