JR西日本は嵯峨野線(山陰本線)とおおさか東線で設置を計画している2つの新駅について、デザインなどの概要を発表している。

おおさか東線新駅イメージ

嵯峨野線(山陰本線)新駅イメージ

嵯峨野線の新駅は京都~丹波口間(京都府京都市下京区観喜寺町)で2019年春に開業予定。駅舎は「梅小路公園および京都市西部地区の玄関口として、鉄道を意識していただきつつ、地域との連携を育むデザイン」を基本コンセプトにデザインされた。

京都の町並みに見られる縦格子や縦じま、京友禅の反物の縦長の模様、工芸品に用いられる梅柄(光琳梅)を引用するとともに、公園との調和を図ってホームの外壁や入口部を曲面とし、京都らしい色彩計画とする。相対式ホーム2面と旅客上屋を備える高架下駅舎とし、各ホームにエレベーター1基とエスカレーター上下1基ずつを備える。

おおさか東線の新駅はJR長瀬~新加美間(大阪府東大阪市衣摺5丁目)で2018年春に開業予定。「モノづくりが紡ぐ歴史とまち」をコンセプトに、地域特性を取り入れたデザインを採用。古代の染め型を使った染色技法を現代の材料で表現し、駅入口の壁面に布と染め型をイメージした金属パネルとルーバーを取り付ける。駅舎内は積極的に自然光を取り入れた明るく開放的な空間とする。

8両対応の相対式ホーム2面を備える高架下駅舎で、6両対応の旅客上家も設置。各ホームにはエレベーター1基とエスカレーター上下1基ずつを備える。