本田技研工業(ホンダ)は新型燃料電池自動車(FCV)「クラリティ フューエル セル」の第1号車を経済産業省に納車したと発表した。納車式は3月17日に行われ、星野剛士経済産業大臣政務官とホンダ代表取締役社長 社長執行役員の八郷隆弘氏が出席した。

経済産業省に納車されたホンダ「クラリティ フューエル セル」

「クラリティ フューエル セル」納車式の様子

「クラリティ フューエル セル」はFCVの本格普及をめざし、3月10日に発売された。燃料電池パワートレインの小型化を図り、ボンネット内に搭載することで、セダンタイプのFCVとして初めて5人乗りを実現。一充填走行距離を従来比で約30%延ばし、約750kmとするなど、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現しているのが特徴だ。

納車式に出席した星野剛士経済産業大臣政務官は、「『クラリティ フューエル セル』に乗り、改めて水素社会実現に向けたホンダの情熱を感じました。FCVと水素ステーションの普及に向けて、今後も関係者と密に連携しながら、官民を挙げて取り組みを進めてまいります」と述べている。

八郷隆弘氏も、「さらに技術を磨き、お客様がよりお求めやすい価格の魅力あふれるFCVをお届けしていくことで、FCVの普及と水素社会の実現に貢献してまいります」と述べ、高価格が普及のネックとなっているFCVの低価格化に意欲を見せた。