10~12月期の"実質GDP"、2期ぶりマイナス - 暖冬で消費低迷

 

内閣府は2月15日、2015年10~12月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整済)速報を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.4%減、年率換算1.4%減となり、2四半期ぶりのマイナス成長となった。個人消費や住宅投資の低迷が響いた。

実質GDP成長率の推移(季節調整済前期比)(出典:内閣府Webサイト)

暖冬で冬物衣料の販売が低迷

2四半期ぶりのマイナス成長となった要因について、内閣府は「一番大きい要因の1つに個人消費がマイナスとなったことが挙げられる。年率1.4%減(実質GDP成長率)に対し、個人消費の寄与がマイナス2.0程となっているが、これは暖冬の影響で冬物衣料の販売が大きく落ち込んだことが影響したと考えられる」と分析している。

実質GDP成長率のうち、どの需要がGDPをどれだけ増加させたかを示す寄与度でみると、内需がマイナス0.5%、外需がプラス0.1%となった。

項目別(前期比)の実質GDPをみると、GDPの過半を占める民間最終消費支出(個人消費)は前期比0.8%減と2四半期ぶりのマイナス。民間住宅(住宅投資)は同1.2%減と4四半期ぶりのマイナス。公的固定資本形成(公共投資)は同2.7%減と2四半期連続のマイナスとなった。 

民間企業設備(設備投資)は同1.4%増と2四半期連続のプラス。民間在庫品増加の成長率に対する寄与度は同0.1%減と2四半期連続のマイナス。政府最終消費支出は同0.5%増と7四半期連続のプラスとなった。

財貨・サービスの輸出は同0.9%減と2四半期ぶりのマイナス。財貨・サービスの輸入は同1.4%減と同じく2四半期ぶりのマイナスとなった。内閣府は「米国では、原油価格の下落やドル高の影響により製造業が振るわないといった状況があることから、米国向けの輸出が低迷している」と分析している。

景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比0.3%減、年率換算1.2%減と、2四半期ぶりのマイナスとなった。

総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比1.5%増。輸入品目の動きを除いた国内需要デフレーターは同0.2%減となった。

2015年通年のGDPは、実質で前年比0.4%増と2年ぶりのプラス、名目で同2.5%増と4年連続のプラスとなった。

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