米Googleは2月12日(現地時間)、写真用のサービスとツールを揃えた「Picasa」の提供を終了させる計画を発表した。昨年5月に提供し始めた「Google Photos」に同社の写真サービスを一本化する。Google Photosを率いるAnil Sabharwal氏は「(2つのサービスを提供し続けるよりも)より機能的で、モバイルとデスクトップに渡るサービスに集中することで、より良い体験を提供できる」と述べている。

Picasaは、クラウドで写真を管理/編集/共有する「Picasa Web Albums」 と、同サービスと連動するパソコン用の写真管理・編集ソフトの「Picasa」(Windows、Mac)で構成される。

Picasa Web Albumsは4月末まではこれまで同様に使用できる。同サービスで保管している写真やビデオは、すでにGoogle Photosからアクセスできるようになっており、5月1日以降はGoogle Photosで閲覧や簡単な編集、共有を行える。またGoogle Photosへの移行を希望しないユーザー向けに、GoogleはPicasa Web Albums内のコンテンツの閲覧やダウンロード、削除を行える場を用意する。Picasa Web Albumsのタグやキャプション、コメントなどへのアクセスも可能になる。

デスクトップアプリケーションのPicasaは3月14日でサポート終了になり、ダウンロードもできなくなる。それ以降も対応するパソコンでPicasaは動作するが、アップデートの提供は行われない。