お笑いタレントのビートたけしと志村けんが、テレビ東京系で30日(20:54~24:05)に放送される特番『日本人として知っておくべき 戦後の51人』で共演し、1980年代に土曜20時の裏番組同士で激しい視聴率争いをしていた当時の秘話を明かす。

(左から) 志村けん、ビートたけし、林修

この番組は、戦後70年の締めくくりとして、「戦後、日本人が知っておくべき51人」を選び、秘蔵映像や秘話でつづっていくというもの。たけしと、予備校講師の林修がMCを務め、志村はスペシャルゲストとして登場する。

志村らザ・ドリフターズが出演していたTBS系『8時だョ!全員集合』は、観客を入れての生放送だったため、セットに新しい素材を使ったり、水が一気にきれいに落ちてくる方法を編み出すなど、セットや演出に強いこだわりがあったという。また、よく言われるメンバー間のギャラの格差について、志村は「長さん(いかりや長介)が最初にごそっと持って行って、残ったものを4人で等分していた」と暴露する。

志村は、裏番組で、たけしが出演していたフジテレビ系『オレたちひょうきん族』は、『全員集合』が生放送だったため、一度も見たことがなかったといい、当時はビデオもない時代だったので「時間をずらしてくれれば見られたのに」と残念がる。

一方のたけしは「『ひょうきん族』では、ドリフに対抗して、全く正反対のことをやろうと言っていた」と当時の戦略を紹介。それでも、ドリフのような団体芸をやりたい気持ちがあったため、「たけし軍団を作った」と知られざる誕生秘話を明かす。

また、スタジオにはドリフのコントで定番の小道具が登場。ドリフのファンでいつも『全員集合』を見ていたという林が、念願かなって志村にひしゃくでたたかれる一幕も見られる。