東京都は26日、「都民生活に関する世論調査」の結果を発表した。それによると、東京にずっと住みたいと考えている人は約8割に上った。

住みたくない理由、「生活費が高い」

東京は全般的にみて住みよいところだと思うかと尋ねたところ、「住みよい」は60.9%(前年62.3%)、「住みにくい」は7.5%(同7.3%)となった。

東京に今後もずっと住みたいと思うか(出典:東京都Webサイト)

東京に今後もずっと「住みたい」と答えた割合は79.1%(同79.5%)、反対に「住みたくない」は10.7%(同10.3%)となった。東京に住みたい理由は、「交通網が発達していて便利だから」が75.4%で最も多く、以下、「東京に長く暮らしているから」が48.0%、「医療や福祉などの質が高いから」が31.3%と続いた。住みたくない理由は、「生活費が高いから」が57.4%で最多となった。

昨年の今頃と比べた暮らし向きの変化を聞くと、「変わらない」は65.3%(同60.9%)、「苦しくなった」は30.4%(同34.4%)。苦しくなった理由については、「家族の増加や物価の上昇などで毎日の生活費が増えた」が40.3%で最多、次いで「税金や保険料の支払いが増えた」が39.6%となった。

都政への要望は、「高齢者対策」が49.8%で1位となり、前年3位から順位を上げた。

調査期間は2015年8月21日~9月6日、調査方法は個別訪問面接、有効回答は東京都に居住する満20歳以上の個人1,900人。