厚生労働省は9日、「アルバイトに関する意識調査」の結果を発表した。対象はアルバイト経験のある大学生・大学院生・短大生・専門学校生の1,000名。調査期間は8月27日~9月7日。

「働く前に会社から労働条件通知書等を交付された」学生は41.3%

同省によれば、労働基準法では「使用者は労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない」とされているという。

回答者が経験したアルバイト1,961件に関して、「アルバイトをする際、労働条件はどのように知ったか」を聞いたところ、41.3%が「働く前に会社から労働条件が記載された書面を渡され、知らされた(書面を持ち帰ることができた)」と回答した。

一方、労働条件通知書等を交付されていない割合は58.7%だった。内訳をみると、「働く前に口頭で知らされた(労働条件が記載された書面はなかった)」(22.0%)、「働く前に具体的な説明はなかった(求人情報のみを含む)」(19.1%)、「働く前に会社から労働条件が記載された書面を見せられ、知らされた(書面は見せてもらえたが持ち帰ることはできなかった)」(17.6%)となった。

「あなたがアルバイトをする際、労働条件はどのように知りましたか」

回答者が経験したアルバイト1,961件について、労働条件上での不当な扱い等にあったかどうかを質問したところ、「労働条件上の不当な扱いはなかった」と回答したのは51.8%。一方、労働条件等で何らかのトラブルがあった割合は48.2%となった。

トラブル内容の内訳では、「採用時に合意した以上のシフトを入れられた」(14.8%)、「一方的な急なシフト変更を命じられた」(14.6%)、「採用時に同意した仕事以外の仕事をさせられた」(13.4%)が上位にあがった。