野村周平･藤木直人･有村架純『世にも』リメイク主演 - 酒井敏也は再登板

俳優の野村周平、藤木直人、女優の有村架純が、11月21日(21:00～)に放送されるフジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』25周年記念のリメイク作品に、それぞれ主演することが30日、明らかになった。

この日の放送は、これまでの487本の作品から視聴者投票で上位に選ばれた作品をリメイクする「傑作復活編」で、野村は、投票1位の『イマキヨさん』(松本潤主演、2006年3月28日放送)に主演。何もかもうまくいかない高田(野村)の前に、ルールを守れば幸福をもたらすというイマキヨさん(酒井敏也)が現れるが、高田はそのルールを破ってしまう。

野村は『世にも』初主演に喜びながら「自分が一番人気のものに出演させていただくのは、とても光栄です。前作を超えられるように頑張っていますし、最初の『イマキヨさん』とはまた別の"最新版の『イマキヨさん』"として見てもらえたら」とアピール。イマキヨさんを演じる酒井は、前回の松本潤版に続き再登板で、「人気作品にしかも2作目も出られて光栄です」と喜んでいる。

藤木は投票6位の『ズンドコベロンチョ』(草刈正雄主演、1991年4月18日放送)に主演。この世に知らないことなどないと自負していたIT界の寵児(ちょうじ)・三上(藤木)は、ある日、周囲の人間が「ズンドコベロンチョ」という聞いたことのない言葉を使っていることに気づくが、プライドが邪魔して誰にも聞けない三上は、その意味を知ろうとムキになるストーリーだ。

撮影はこれからスタートする予定で、『世にも』の大ファンだという藤木も、楽しみにしているという。演出・プロデュースの後藤庸介氏は「(現代版の)完璧な人間を演じられるのは、藤木直人さんしかいません。カッコいい藤木さんが、ズンドコベロンチョに翻弄(ほんろう)され、あられもなく崩れていく姿にご期待ください!」と、見どころを語っている。

有村は、4位の『昨日公園』(堂本光一主演、2006年10月2日放送)に主演。東京の大学に進学した美和(有村)が、疎遠になってしまった幼少からの親友・隆子(福田麻由子)と再会するが、その夜に隆子が事故死したことを聞く。しかし、翌日に公園で隆子の姿を見て、死の運命から救おうと奔走するという、悲しくも苦しい姿が描かれる。

撮影を終えた有村は「最終的にはゾッとしてしまうところもありながら、感動的な2人の表情などが印象的な作品ができたと思います」と自信。演出を担当する植田泰史氏は、今まで経験したことのない壁にぶち当たったというが、有村は「新しいものとして、記念として見ていただきたいです。奇妙な話ですが感動できる不思議なお話です。美和と一緒になって前のめりで見ていただけたらと思います」と視聴者に呼びかけた。

このほか、現在キャスティング調整中の26位『思い出を売る男』(小堺一機主演、1994年10月1日放送)、27位『ハイ・ヌーン』(玉置浩二主演、1992年6月11日放送)と併せ、計5本を放送。翌週の11月28日には、山崎貴監督×阿部サダヲ主演、本広克行×妻夫木聡、佐藤嗣麻子×竹内結子、中田秀夫×中谷美紀、清水崇×(調整中)の5本による「映画監督編」が放送される。