ダイキン工業は10月1日、ルームエアコンのフラッグシップとなる「うるさら7 Rシリーズ」2016年度モデルを発表した。「垂直気流」と「無給水加湿」を採用し、風を身体に直接当てず乾燥しにくい暖房を実現している。11月1日から順次発売し、価格はオープン。推定市場価格は適用畳数によって異なり、230,000円前後から420,000円前後だ。

うるさら7 Rシリーズ

デュアルコアンダフラップ

今回搭載された「垂直気流」は、室内(床面)が設定温度に到達したら、「デュアルコアンダフラップ」によって、壁・床に沿わせるように暖気を広げる機能だ。壁から1m以上、床上30cm以上のエリアで風速0.3m/s以下の無風に近い状態のまま、床全体にゆったりと温風を広げられ、足もとから部屋全体を暖められる。

独自の「無給水加湿(うるる加湿)」に加えて、温風が肌に直接当たらないため、肌や唇の乾燥を約40%抑えられるという。垂直気流によって風量や吹き出し温度を抑えられるので、運転音が従来モデルに比べて約50%低減できるほか、消費電力の低減も実現した(いずれもダイキン工業調べ)。

従来と垂直気流の比較。壁・床を沿って気流を届けると、風が身体に当たりにくく、不快に感じにくい

垂直気流が働く前の運転開始時は、新搭載の「人・床温度センサー」により、床面の温度を細かく検知。空気をかき混ぜるように循環させて気流を届ける「サーキュレーション気流」によって効率よく室内を暖める。

給水せずに室内を加湿できる無給水加湿(うるる加湿)機能は、室外機に搭載する加湿ユニットを通じて、外気中の水分を室内に取り込む仕組み。加湿ユニットを従来より50%小型化し、そのぶん熱交換器を大きくできた。これによって、暖房低温能力が約11%向上、マイナス15℃でも標準定格暖房能力(7℃)を維持する(ピーク時)。

左が2016年度モデルの加湿ユニット、右が従来の加湿ユニット。コンパクトになった

即暖性も向上。エアコンから6m離れた位置でも、従来の約半分の時間で設定温度に到達する。「高温風モード」搭載により、最高約60℃の吹き出し温度でも運転可能だ。室外機の熱交換器下部に比較的暖かい冷媒を流して霜付きを抑えるといった、室外機が凍結しづらい構造を新たに採用。外気温がマイナス25℃でも運転可能となった(従来はマイナス20℃まで)。

このほか、従来モデルから引き続き搭載される機能としては、冷房時に設定温度到達後の湿度上昇を抑えて快適湿度をキープする「デシクル制御」、冷房能力の強さをきめ細かく制御して0.5℃単位で温度をコントロールできる「PIT制御」、必要な除湿量に合わせて熱交換器の使用量を調整して低消費電力で除湿する「さらら除湿」、ダニのフンや死骸、カビ、花粉を分解する「ストリーマ」などがある。

推定市場価格は、単相100Vで適用畳数がおもに6畳の「AN22TRS-W(C)」が230,000円前後、おもに8畳の「AN25TRS-W(C)」が250,000円前後、おもに10畳の「AN28TRS-W(C)」が270,000円前後、おもに12畳の「AN36TRS-W(C)」が280,000円前後、おもに14畳の「AN40TRS-W」と単相200Vで適用畳数がおもに14畳の「AN40TRP-W(C)」が290,000円前後、おもに18畳の「AN56TRP-W(C)」が320,000円前後、おもに20畳の「AN63TRP-W(C)」が340,000円前後、おもに23畳の「AN71TRP-W(C)」が370,000円前後、おもに26畳の「AN80TRP-W」が390,000円前後、おもに29畳の「AN90TRP-W」が420,000円前後(いずれも税込・工事費別)。発売はAN90TRP-Wのみ12月1日で、そのほかの機種は11月1日。