ニューヨーク州都市交通局は現地時間の9月13日、マンハッタン・ミッドタウンの東端に469番目の駅となる「34st-Hudson Yards」を開業した。7系統を延伸して開設した駅で、同都市交通局のメトロとしてはほぼ17年ぶりの新駅となる。

469番目の駅となる「34st-Hudson Yards」

構内はステンレスのタイルパネルや花こう岩の床タイルを用いた高級感のあるデザインで、省電力照明を採用しつつも明るく清潔な印象になっている。新駅のデザインはダットナー・デザインが、地上出口部分デザインはトシコ・モリ・アーキテクツが、ランドスケープ・デザインはマイケル・ヴァン・ヴァルケンバーグがデザインしている。

主要駅からの所用時間は、グランドセントラルから7分、フィフス・アベニューから5分、タイムズ・スクエアから4分となっている。およその運行間隔は平日だと6:00~23:00に5分間隔、深夜早朝は約20分間隔となる。

7系統を延伸して開設した新駅は、明るく高級感あるデザインに仕上げた

マンハッタンの西端にあたるエリアに位置する新駅は、鉄道線路跡の再生プロジェクトとして知られる「ハイライン」の起点ともなっており、市内最大のコンベンション施設のジャビッツ・センターにも隣接している。また、観光クルーズ・ツアーで人気のサークルラインの出発点、ピア83やギャラリーが集まるチェルシー地区にも近い。この地域へのアクセスを飛躍的に改善し、進行中のプロジェクト「ハドソン・ヤード」の完成後には新たな人の流れを生み出すことが期待されている。

新駅はマンハッタンの西端にあたるエリアに位置する