東京都内でのタクシー運送業60年を迎えた互助交通は10月上旬から、タクシー乗車そのものが利用者の思い出に残ることをめざし、クラシカルな形状の「ロンドンタクシー」を使用した「想い出タクシー」の運行を開始する。

互助交通「想い出タクシー」

「想い出タクシー」は、クラシカルなブラックのエクステリアに、対面式の5座席というユニークな室内を採用したモデル。もちろんメカニズムは最新で、152PSを発揮する4気筒2,378ccのエンジンと、5速オートマチックトランスミッションを搭載する。運転手の制服も特別仕様とするなど、利用者にとってタクシーに乗ることが思い出になるよう演出されており、旅行や結婚式など、特別なシーンにも適したタクシーに。

車椅子やベビーカー対応のユニバーサルデザインも採用。後部座席に簡単に出し入れできる収納式のステップを標準装備し、車椅子やベビーカーもそのまま対面で乗車できる。車高も高いので室内の圧迫感がなく、くつろげる仕様となった。

ブラックボディのクラシカルなデザインに

互助交通では、「旅の想い出のひとつに移動手段である電車や飛行機、マイカーでの出来事が出てくることはあっても、タクシーが登場することはほとんどない。記憶に残るタクシーを走らせてみたい」との考えから、山高帽のようなフォルムの「ロンドンタクシー」の導入を決定したという。なお、利用料金は通常のタクシー料金と同様とされている。