グリーは5日、2015年6月期(2014年7月~2015年6月)の連結決算を発表した。それによると、純損益は103億2,200万円の赤字となり、2008年12月の上場以来、初めて最終赤字に転落した。前期は173億4,700万円の黒字だった。

米子会社の不振響く

売上高は前期比26.4%減の924億5,600万円、営業利益は同42.2%減の202億3,300万円、経常利益は同30.6%減の250億900万円と、大幅な減収減益となった。

連結経営成績(出典:グリーWebサイト)

2012年に買収した米国の連結子会社Funzioに係る無形固定資産(のれんなど)の減損損失を主な内容として、160億6,800万円の特別損失を計上した。Funzioは中長期的な成長を目指し、新規タイトルの開発に取り組んでいるが、既存タイトルの売上低迷と開発中タイトルのリリース中止などにより、足元の業績が当初の計画を下回ったという。

2016年6月期の業績予想については、現時点では予想数値の算出が困難であるとし、開示しなかった。上半期(第2四半期累計)については、売上高が前年同期比26.3%減の365億円、営業利益が同46.0%減の60億円、経常利益が同60.2%減の60億円、純利益が35億円を見込んでいる。