アルーは、入社2・3年目社員を対象に「配属後の職場育成の実態調査」を実施した。調査は4月15日~20日にかけて行い、310名から有効回答を得た。

常識・企業理念・マナーの習得などを目的に実施

新入社員研修プログラムについて尋ねたところ、多くの企業が、社会人としての基本スタンス・スキル習得に向けた研修を実施していることがわかった。1位は「社会人の常識・モラル」、2位は「企業理念・文化理解」、3位は「ビジネスマナー」となっている。

新入社員時代(1年間)に受講してきた研修について、日々の仕事への実践度合いを聞いたところ、「実践している」は62.4%で6割を超えたが、4割が実践していないことがわかった。

新入社員時代(1年間)に受講してきた研修(会社・人事部門主催)について、日々の仕事への実践度合い

また、実践度と成長度の関係を考察すると、実践度が20%を切るグループでは約半数が成長実感が得られていないと回答しており、実践度80%以上のグループに比べ、その出現率は12倍を超えている。

実践度と成長度の関係

新入社員が職場で成長していく上で、所属する組織のOJTはうまくいっていると思うか尋ねたところ、「うまくいっている」との回答は半数未満であり、多くが課題を感じている結果となった。

新入社員が職場で成長していく上で、所属する組織のOJTはうまくいっていると思いますか?

うまくいっているとの回答では、「一対一の丁寧な指導」「振り返りや定期的面談」といった、新入社員一人ひとりに向き合った指導・成長支援などが多かった。うまくいっていないと回答した理由としては、「職場で放置」「指導方法・方針のバラツキ」「育成側のスキル不足」「OJT制度がない」などが挙げられた。

将来、何回くらい転職すると思うか聞くと、7割以上が転職を考えていると回答した。内定者時代に比べ約3割増となっている。将来のありたい姿があるかという問いでは8割が「ある」と答えているが、勤務先の会社でそれを実現できるかと尋ねると、約7割は「現在の会社での実現に課題を感じている」と回答している。

将来、何回くらい転職すると思いますか?