お笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤(42)が1日、月曜レギュラーを務めるフジテレビ系『ノンストップ!』(毎週月~金9:50~11:25)に生出演し、先月28日に大腸がんで亡くなった俳優・今井雅之さん(享年54)との思い出を語った。

スピードワゴンの井戸田潤

井戸田は、今井さんが脚本・演出・主演を務めていた舞台『THE WINDS OF GOD』に一昨年と今年の2回出演。先月31日に沖縄での千秋楽を終えたことを報告しながら、「4月17日から稽古がはじまって昨日で終わり。いろんなことがありすぎた1カ月半でした。人生について考えることもありました。人の優しさや思いやりや裏切りも」「今井さんは僕の人生を変えてくれました」と目を潤ませながら神妙な面持ちで振り返った。

「厳しいことも言いますし冗談も言いますけど、基本はあったかい人」と今井さんを思い浮かべる井戸田。1988年から上演されている同舞台の歴代出演者が稽古後に自然と集まったこともあったと言い、「2、3会場にわかれて、おのおの飲んでいるんです」「自分の年の『THE WINDS OF GOD』をみんな愛しているから、"俺たちの時代はこうだった"と語り出してちょっとケンカにも」と作品の重みと人望の厚さを伝えた。

最後に会ったのは5月5日。「東京の千秋楽後にキャストと(演出家の)奈良橋陽子さんと今井さんの奥さんと少ないスタッフさんのみで軽い打ち上げをした」と明かし、今井さんもその場に駆けつけ炭酸飲料を飲んでいたという。「しんみりというよりも、『お疲れ様!』みたいな和やかなムードで、今井さんもあの状態なのに僕らに気を遣われて」と思い返し、「朗らかに、にこやかに、明るくしてくれていました」と感謝。舞台の演出で泣く泣くカットした部分があり、今井さんは「断腸の思い。まぁ、俺は腸を切ってるけどな」とジョークを飛ばすなど、最後まで周囲を気遣う姿が印象的だったという。