Cerevoは16日、Webサービスと連携する物理鍵スイッチ「Hackey(ハッキー)」の開発を発表した。発売時期は2015年夏頃。価格は90ドル(約11,000円)前後を予定する。

Hackey使用イメージ

IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN機能を備え、インターネット接続できる手のひらサイズの物理鍵スイッチ。鍵をひねることで、例えば帰宅した子供がキーをひねって会社にいる親に帰宅を伝えたり、自宅に設置した鍵をひねって安否を伝えたりするなど、対応Webサービスを設定通りに動作させることができる。

Hackey本体。12日に登場が予告されていた

複数のWebサービスを相互に連携できるサービス「IFTTT(イフト)」に対応。IFTTTで特定のWebサービス同士を連携させた「レシピ」が利用できるほか、開発者向けにHackeyの制御用APIを公開し、IFTTT以外のサービスやガジェットへの連携もユーザーが自由に開発できる。

Webサービス「IFTTT」と連携する

Hackeyはトリガーを送るだけでなく、Webからの情報を受け取る機能も搭載。IFTTTで設定した「レシピ」により、本体のLEDインジケーターを制御できる。例えば、寝室のスマート電球と連携させ、寝室の照明が点いている場合はHackeyのLEDを点灯させる設定にすれば、照明の消し忘れに気付くことができる。また、その状態から鍵をひねることで、遠隔操作でスマート電球をオフにし、本体のLEDが消灯するのを見て、照明がオフとなったことを確認する、という連携も行える。

本体サイズは直径56mm、高さ51mm(鍵部を除く)。重量は未定。電源はACアダプタ(5V、microUSB接続)。鍵ユニット部分は着脱でき、市販の直径16mmパネルマウント型スイッチと互換するため、押しボタンや3Dプリンタを使った自作スイッチなどを換装できる。製品化の際は、鍵やボタンなど複数のスイッチを組み込んだHackeyをラインナップとして提供予定という。

市販の直径16mmパネルマウント型スイッチと互換する