JR西日本と京都水族館(京都府京都市)はこのほど、京都駅から梅小路公園周辺にかけてのエリア内に所在する企業や団体などとともに、「京都・梅小路地区活性化実施検討会(仮称)」を設立した。2016年春の京都鉄道博物館開業に向け、同エリアの回遊性向上やにぎわい創出などに取り組む。

写真は山陰本線(嵯峨野線)京都行の普通列車

同会が活性化の対象とするのは、東西は京都駅から梅小路公園まで、南北は七条通りから東海道本線(JR京都線)までのエリア。「お子様からシニア層まで、安心・快適に一日を楽しく過ごせるまちづくり」をビジョンとして掲げ、京都駅から梅小路公園までのエリアの一体感醸成と魅力発信、幅広い年代層が安心して楽しめるルートづくり、梅小路公園の魅力や快適性の向上などの活性化策を展開する。

JR西日本・京都水族館のほか、関西電力や商業施設、ホテルなどを含めた11の企業・団体で構成され、京都市もオブザーバーとして参加。2月3日に初めて開催された全体会議を皮切りに、四半期ごとに全体会議を開いておもな方針などを決め、個別の施策は毎月開く実務者会議で議論する。

現時点では、京都駅から梅小路公園までのアクセスルートへのモニュメントやバナーフラッグなどの設置、エリアマップの作成、地域の清掃活動やイベント開催などが具体案として挙がっているという。これらの案を踏まえて今春には2015年度の実施計画を策定し、個別の施策は秋以降に順次実施していく構えだ。