総合マーケティング支援を行うネオマーケティングはこのほど、「野菜不足」をテーマにしたインターネットリサーチの結果を発表した。同調査は1月23日~26日、全国の20歳~69歳の男女を対象として実施。1,000名の回答を得た。

配偶者にするなら「野菜が好きな人がいい」が約9割

野菜好きの人は結婚に有利!?

「配偶者にするならどのような相手が良いと思うか」を聞いたところ、全体の90%以上が、「結婚するなら野菜好きが良い」と回答。野菜好きのほうが、結婚に有利に働く可能性があるかもしれないことがうかがえた。

自分が思っているより野菜を摂っていない人は86%

「自分は野菜を摂取している」と思っている人は約85%

「普段の野菜摂取状況」を聞いたところ、「野菜を摂取できていると思っている人」は84.2%となった。

ここで、実際の野菜摂取量を調べるために、フードコーディネーター南恵子氏監修の元、朝・昼・夕の3食を「完全に野菜中心の大皿メニュー(野菜量140g相当)」「野菜中心の小皿が1皿分はある(野菜量70g相当)」「野菜を扱った小皿が2皿分はある(野菜量140g相当)」「野菜を扱ったメニューは無いが、コップ1杯の野菜スムージーや野菜ジュースを必ず飲んでいる(野菜量70g相当)」「野菜中心ではないが、食事内に含まれる微量の野菜は食べている(野菜量30g相当)」「食べていない(野菜量0g)」を設定。各食事の野菜量に見合った食事画像を用意し、調査対象者に1日の野菜摂取の分量に一番近いメニューを選んでもらうという調査を行った。

全年代・性別とも、実際の野菜の摂取量は目標にまったく届いていない

その結果、84.2%もの人が「野菜を摂取していると思う」と回答したに関わらず、全体の平均摂取量は195.62gという結果で、86%もの人が、野菜摂取量の目標とされている350gを下回り、日本人の野菜不足の深刻さが浮き彫りとなった。

北海道・東北地域は目標量の半分しか野菜を摂っていない

地域別に見ると、「北海道・東北地方」(187.36g)が一番少なく、続いて「九州・沖縄地方」(193.21g)、「関東地方」(195.44g)の順に少なかった。もっとも野菜摂取量が多い地域は「近畿地方」だった。

冬には野菜摂取量が減り、炭水化物摂取量が増えていた

冬とその他季節での「野菜」「ご飯・パン・麺・餅などの炭水化物類」「肉・魚などのタンパク質類」それぞれの摂取量について聞いたところ、「冬に野菜の摂取量が減少する」人が56.9%いることが分かった。

冬には野菜不足が顕著になる

また、冬は「朝の野菜摂取量が減る」(67.9%)や「サラダ等の生野菜摂取量が減る」(57.6%)と答えた人が多かった。一方で、「冬に炭水化物類の摂取量が増える」と答えた人は54.3%、「タンパク質類の摂取量が増える」と答えた人は58.4%となった。

日本人はアメリカ人よりも野菜摂取量が少なかった!

1994年以降、日本人はアメリカ人よりも野菜摂取量が少ない状態が続く

肉食文化というイメージがあるアメリカ人と、和食のある日本人、「どちらのほうが1日の野菜摂取量が多いと思うか」を聞いたところ、「日本人」と答えた人が85.4%となった。しかし、農林水産省の統計発表によると、2009年度の日本人1人あたりの年間野菜摂取量は102kg(1日平均約280g)なのに対し、アメリカ人は123kg(1日平均約340g)となり、日本人はアメリカ人よりも野菜不足であることがうかがえ、自身の野菜不足に気付くことのできない日本人が多いことが分かった。