映画「繕い裁つ人」より、市江と藤井の微妙な距離感が感じ取れるシーン。(c)2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会

池辺葵原作による実写映画「繕い裁つ人」の新たな場面写真が公開された。

新場面写真のうちの1枚は、中谷美紀演じる市江と三浦貴大演じる藤井の微妙な距離感が感じられるシーン。頑なにブランド化を拒み続ける市江と、足しげく市江の元を訪れる藤井の関係性に徐々に変化が見られる中、市江の仕事を藤井が手伝う原作の名場面が再現されている。

また原作1巻の巻末に収められた市江がチーズケーキを食べる場面は、映画ではストーリーに深く関わるシーンとして登場。撮影現場では、三島有紀子監督の思いつきにより、1ピースではなくホールまるごと食べる演出に変更されたという。

「繕い裁つ人」は、こだわりの仕立て屋「南洋裁店」を継いだ2代目・市江と彼女の服を愛する人々が織りなす物語。原作のキャラクターは言葉数が少なく、モノローグやト書きもないために生み出される淡々とした静かな流れが、マンガ読みの支持を得ている。映画「繕い裁つ人」は1月31日に全国ロードショー。

なお「繕い裁つ人」最終6巻は1月23日に発売されたばかり。未読の人はこの機会に完結までイッキ読みしてみては。