米Microsoftは1月21日(現地時間)、メディア向けイベント「Windows 10:The next chapter」において、Windows 10向けに開発している次世代Webブラウザ「Project Spartan」(コードネーム)を発表した。
イベントでJoe Belfiore氏(OSグループ担当コーポレートバイスプレジデント)は、Spartanを「モダンWebのための新しいブラウザ」と紹介、ノートテーキング機能、リーディングモード、Cortana統合などのデモを披露した。
ノートテーキングはデジタルペンや指(手書き)、キーボード(タイピング)を使って、Webページ上に自由にメモや注釈を書き加えられる機能だ。クラウドを通じて共有することも可能。
リーディングモードはWeb記事を読みやすいレイアウトに変換して表示する。オフライン対応のリーディングリスト機能も備え、"あとで読む"ツールとしても使える。SpartanはPDFサポートを内蔵しており、リーディングリストはPDFも扱える。
CortanaはWebブラウジングに応じてユーザーを手助けする。例えば、Spartanを使ってレストランのWebサイトにアクセスすると、Cortanaが自動的にそのレストランまでの経路やレビューなどをまとめてくれる。アシスタント機能にはCortanaによるパーソナライズも反映される。
コンテンツに集中できるリーディングモード(左)、同じアカウントでログインしているデバイスで共有できるリーディングリスト(右) |
レストランのメニューで料理に「Rapini」という知らない野菜が使われていたので、ハイライトしてCortanaにたずねると、Cortanaが自動的にインターネットからRapiniに関する情報を収集してくれた。 |
Belfiore氏は「(Spartanは)新しいレンダリングエンジンを備える」と述べたが、イベントでSpartanの詳細には触れなかった。SpartanがInternet Explorerの後継になるのか、それとも共存する形で提供されるものなのかも明らかではない。Spartanは数カ月以内にWindows Insider Programのメンバー向けにPC版の提供が始まり、PCに続いてWindows Phone版も登場する。