サイボウズはこのほど、育児をしながら働く女性250人とマネジメント層の男性250人を対象に実施した、「育児をしながら働く女性」をテーマにしたインターネットリサーチの結果を明らかにした。調査期間は2014年12月8日~9日。

育児をしながら働く理由

同調査では、「育児をしながら働く女性」には自身の体験を、「マネジメント層の男性」には、育児をしながら働く女性の現状について自身が思うことを質問している。

育児をしながら働く理由について尋ねたところ、育児をしながら働く女性、マネジメント層の男性共に、最も多い回答は「家計に必要だから」(女性78.8%・男性76.0%)となった。

回答に大きな差が見られたのは「自由なお金が欲しいから」で、女性は44.0%が回答したのに対し、男性は24.8%のみが回答し、19.2ポイントの差が見られた。逆に「仕事にやりがいを感じているから」は女性は28.0%だったが、男性は46.0%で18.0ポイントの差が出ている。

育児をしながら仕事を行う上で、課題に感じていることを尋ねたところ、女性の最も多い回答は「子どもと過ごす時間が短い」(46.0%)だった。一方、男性は24.4%のみにとどまっている。また、「子供に十分な教育機会を提供できていない」も、女性が男性よりも15.6ポイント高い結果となり、両者にギャップがあることがわかる。

一方、男性が最も多く回答した項目は「上司や同僚など職場での理解不足」であり、理解できていない部分があると自覚している方が多いことが明らかとなった。

育児をしながら仕事を行う上での課題

現在の職場環境について取り組んでほしいと思う事を聞くと、多くの項目で女性よりも男性の方が高いポイントとなった。特に差のあった項目は「柔軟な時間帯で勤務が可能な制度」で、女性は58.0%の方が回答したのに対し、男性は73.2%が回答した。

女性が男性よりも多く回答した項目は「育児中の女性への評価改善」で、女性が38.8%回答したのに対し、男性が32.0%と6.8ポイント差となっている。

現在の職場環境について取り組んでほしいと思うこと

また、育児をしながら働く女性についてマネジメント層の男性に悩みを尋ねたところ「仕事を頼みづらい」という趣旨の回答が多かった。また、「育児と仕事を両立できないことによる優秀な社員の退職」という回答も目立つ。