JR北海道・JR東日本は19日、来春のダイヤ改正(2015年3月14日実施)にて、寝台特急「北斗星」の定期列車としての運転を取りやめると発表した。

寝台特急「北斗星」。来年3月のダイヤ改正で定期列車での運転が取りやめに

寝台特急「北斗星」は1988年3月、青函トンネルの開通にともないデビュー。24系客車を使用したブルートレインで、「動くホテル」のようなサービスをめざし、シャワールームも備えたA寝台1人用個室「ロイヤル」、A寝台2人用個室「ツインデラックス」、B寝台1人用個室「ソロ」、B寝台2人用個室「デュエット」などを編成に加えたという。食堂車「グランシャリオ」ではフランス料理のフルコースも楽しめるなど、人気を集めた。

同列車の運転取りやめに関して、車両の老朽化とともに、「北海道新幹線開業に向けた総合監査・検査などの実施による青函トンネルの夜間作業間合いの拡大」(JR東日本)も理由に。ダイヤ改正後も、総合監査・検査などの実施スケジュールと調整を図り、「引き続き設定が可能な時期(8月下旬頃)まで、臨時列車として運転します」(JR北海道)としている。

寝台特急「カシオペア」と急行「はまなす」はダイヤ改正後も運行

なお、JR北海道によれば、青森~札幌間で運転される夜行の急行列車「はまなす」は、引き続き運休や時刻変更を実施する日があるとのこと。寝台特急「カシオペア」も、下り列車(上野発)の北海道内での時刻が繰り下げられる予定。「臨時列車の運行計画の詳細につきましては、決まり次第お知らせいたします」としている。