シャープは19日、車載用のプラズマクラスターイオン発生機を3モデル発表した。カップホルダーにセットする「IG-GC15」、カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-GC1」、フィルター(空気清浄機能)を搭載した「IG-GCF15」をラインナップする。いずれも発売は2015年1月9日で、価格はオープン。

IG-GC15

IG-GC1

IG-GCF15

車載用のプラズマクラスターイオン発生機は、2009年12月に1号機を発売して以来、5年で約250万台、他社ブランドも含めると累計900万台を売り上げている。車という限られたスペースに設置することで効果を実感しやすく、タバコやペット、汗のニオイ、カーエアコンのカビ臭さなどが軽減した、というユーザーの声が寄せられているという。

軽自動車が売上の上位を占めるようになった自動車市場の変化や、PM2.5など空気環境への不安増大を背景に、このたび用途に合わせた3機種を発売する。

カップホルダーにセットする「IG-GC15」

IG-GC15は、車のカップホルダーに設置するプラズマクラスターイオン発生機。タンブラーのようなデザインで、350mlペットボトルと同じくらいのサイズだ。通常運転の約2倍の濃度でプラズマクラスターイオンを発生する「ターボ運転」機能を搭載した。また、背面には10μm以上の微細なゴミを約80%キャッチできる「花粉キャッチフィルター」を備える。

サイズは上部直径76mm・下部直径65mm・高さ157mm、重量は280g。カラーはレッド系、ブラック系、ゴールド系。推定市場価格は税別13,000円前後だ。

写真左はIG-GC15を上から見たもの。ターボ運転を搭載する。写真右は背面の様子。微細なゴミを約80%カットできる花粉キャッチフィルターを装備

製品説明会にて撮影。写真左は、プラズマクラスターイオンによる消臭効果の実演ブース。どちらの部屋にもハンバーガーが置かれているが、IG-GC15が置かれている部屋はほとんどハンバーガーのニオイが消えていた。写真右はカップホルダーへの設置イメージ。手に持ってみると思いのほか軽かった

カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-GC1」

IG-GC1は、カップホルダーが少ない軽自動車での使用が想定されている。カーエアコンの気流を利用してプラズマクラスターイオンを車内に送り出す。エアコンをオフにしている場合は、運転者の顔周辺にプラズマクラスターイオンを集中して放出。イオンを取り囲む水分子が肌をうるおし、保湿効果も見込めるとしている。

また、USB端子から電源を取れるので、車だけでなくデスクや外出先でも使用可能だ。同梱のUSB-カーシガー変換アダプタだけでなく、別売のモバイルバッテリーやUSB ACアダプタ、パソコンのUSBに接続しても使える。

サイズはW44×D20×H76mm、重量は約42g。カラーはピンク系、ブラック系、ベージュ系。推定市場価格は税別13,000円前後だ。

USB端子と接続して電源を得る。パソコンやモバイルバッテリーなどと接続しても使える

カーエアコンへの設置イメージ

フィルターを搭載した「IG-GCF15」

IG-GCF15は、プレフィルター、洗える脱臭フィルター、集じん・脱臭一体型フィルターを搭載したプラズマクラスターイオン発生機。イオンを発生するだけでなく、フィルターで空気清浄も行い、車内の空気をすばやくきれいにする。PM2.5にも対応。通常運転の約2倍の濃度でプラズマクラスターイオンを発生する「ターボ運転」機能も搭載する。

車内のニオイと空気の汚れ具合を2段階で知らせるセンサーを搭載しており、自動で適した風量に調節する。ベルトでアームレストやヘッドレスト背面に固定して取り付ける。

サイズはW184×D77×H243mm、重量は1.1kg。カラーはブラック。推定市場価格は税別25,000円前後だ。

ニオイモニター、きれいモニターで空気の状態がわかる(写真左)。フィルターは3層だ(写真右)

車内での設置イメージ(写真左はアームレスト、写真右はヘッドレスト背面)

デモの様子

製品説明会では、実車を用いたデモも行われた。ドライアイスに湯をかけて発生した白煙を除去したり、車内に置かれたチーズバーガーのニオイを比較したりできた。

実車を用いてデモが行われた

ドライアイスに湯をかけて発生した白煙を除去するデモ。発生した白煙がIG-GCF15によってすばやく除去された

チーズバーガーのニオイをIG-GC15で除去する。IG-GC15を置いた車は、チーズバーガーのニオイがまったく感じられなかった