ニコンは9月18日、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX S6900」を発表した。発売は10月中旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は35,000円前後(税別)。

「COOLPIX S6900」

薄型スタイリッシュな「COOLPIX S」シリーズの新モデルで、"自分撮り"での使用を特に意識して開発された製品。具体的には、液晶モニターが左右に180度開くバリアングル方式となっているほか、液晶モニターを開いた状態でカメラを立てて自分撮りを行うためのカメラスタンドがボディ背面に、自分撮り時に押しやすいようシャッターボタンがボディ前面にそれぞれ備えられている。さらに、液晶モニターに向かって手を動かして操作できる"ジェスチャー操作"が従来モデル「COOLPIX S6600」から進化。手のひらの検出枠の追従性が向上し、動作がなめらかになったほか、ジェスチャー操作移行時に自分撮りに適するようレンズが広角端に移動する。

【左】カメラスタンド使用時(縦置き) 【右】カメラスタンド使用時(横置き)

自分撮りの楽しみを倍増させる「メイクアップモード」も進化。「美肌」「美白」「ソフト」「鮮やかさ」の4種類の効果を撮影時に適用できるほか、再生時に適用できる効果がS6600の8種類から「ビッグアイ」「アイシャドウ」「ホワイトアイ」「マスカラ」「クマ軽減」「美肌」「美白」「チーク」「小顔」「テカリ軽減」「歯のホワイトニング」「リップカラー」の12種類へ増えた。

スマートフォンなどとの連携機能としてS6600と同様、Wi-Fi接続機能を備えるほか、新たにNFC(近距離無線通信)機能を搭載。対応するスマートフォンにかざすだけで簡単にワイヤレス接続することが可能となった。なお、ワイヤレス接続にはスマートフォンに「Wireless Mobile Utility」をインストールしておくことが必要だ。

その他の主な仕様は、撮像素子が有効1,602万画素の1/2.3型CMOSセンサー、レンズが焦点距離25~300mm(35mmフィルム換算時)の光学12倍ズーム、開放F値がF3.3~F6.3、対応感度がISO125~ISO3200(オート撮影時はISO6400の設定が可能)。

背面の液晶モニターは3型・約46万ドットの液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードと内蔵メモリ(約30MB)、記録形式は静止画がJPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)/30pとなっている。

バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約190枚。サイズは約W99.4×D27.9×H58mm、重量はバッテリーとSDメモリーカードを含む状態で約181gだ。

フォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)