リコーは10日、建築や災害、医療などの過酷な現場でも使用できる防水・防塵対応のデジタルカメラ「RICOH G800」を発表した。10月10日に発売する。通常モデルと安心保証モデルを用意。価格(税別)は通常モデルが99,000円、安心保証モデルが108,000円。

RICOH G800

防水・防塵に加えて、耐衝撃・耐薬品性能が高いデジタルカメラ。裏面照射型の有効画素数薬1,600万画素CMOSセンサー搭載し、暗い現場でも鮮明に撮影できるようになっている。カメラメモ機能では、PCなどで作成した情報や音声をメモとして、最大20項目の情報を画像に付加できる(1項目につき半角128文字まで、音声が最大8秒まで)。

耐薬品性能は、新たに二酸化塩素水での消毒が可能になり、医療現場や食品などの生産現場でも衛生管理に配慮しながら使用できる。防水性能はJIS/IEC防水保護等級8級に対応。水深5mまでの水中撮影を2時間行える。

埃や砂に対してはJIS/IEC防塵保護等級6級に対応。レンズ前面には強化保護ガラスを搭載し、要所にプロテクターを装備した。米国国防総省の調達規格「MIL Standard 810F」準拠のテストにおいて、6面 / 8角 / 12稜の26方向で高さ2.0mからの落下にも耐える。電源がオンの状態でも同水準の耐衝撃性を持つ。

本体を操作制限するパスワードロック機能を強化し、従来は「内蔵メモリー再生」がロック対象だったが、「カメラ動作」「メニュー選択」「USB接続」などから複数の項目をロックできるようになった。また、管理者と使用者がそれぞれパスワードを設定できるため、より細かくセキュリティ管理が行える。SDHC/SDXCメモリーカードにもパスワード設定が可能だ。

主な仕様は、撮像素子が1/2.3型正方画素高速CMOSセンサー、総画素数が1,676万画素。レンズ構成は9群11枚+プリズム1個。焦点距離は5~25mm(35mm判換算)、F値は3.5~5.5。撮影可能範囲はマクロ撮影が広角時で約1cm~、望遠時で約15cm~。ズーム倍率は5倍、デジタルズームは4倍、オートリサイズズームは7.2倍(画像はVGA)。モニターには3.0型の約92万画素透過型液晶を搭載する。

記録画素数は、静止画が最大4,608×3,456ドット。最大1,920×1,080ドット(フルHD)の動画撮影も可能。記録形式は静止画がJPEG、動画がH.264/AVC。約6.5GBのメモリーを内蔵するほか、外部メモリーとしてSDXCメモリーカードを使用できる(最大256GB)。

ISO感度はISO100~25600。シャッター速度は8秒~1/1,500秒。露出補正は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フラッシュも内蔵する。フォーカス方式はコントラストAF方式、フォーカスモードはマルチAF /スポットAF / マニュアルフォーカスなど。電子式ブレ補正機能も搭載。

電源は専用充電池「DB-65」を使用するほか、単4形乾電池×2本でも動作する。撮影枚数は「DB-65」使用時で約400枚、単4形乾電池使用時で約40枚。インタフェースはUSB 2.0、HDMI×1。本体サイズはW118.8×D41×H71mm、重量は約318g(電池及びSDメモリーカード含む)。

安心保証モデルは、通常1年間の保証期間を3年にしたモデル。そのほかにも、1回あたり3,000円で行う修理対応と、修理期間中の代替機サービスを付加している。カメラの機能は共通。