【レポート】

スバル新型「WRX STI」「WRX S4」個性は違えどスバルらしい面白いクルマに

 

富士重工業はこのほど、スバル「インプレッサ WRX」の後継モデルとなる新型「WRX STI」「WRX S4」を発売した。東京・恵比寿の新本社「エビススバルビル」で記者発表会も行われ、新宿からの移転後、初めて発表された記念すべきモデルとなった。会場にて実車を見学してきた。

フルモデルチェンジされた新型「WRX STI」。車名から正式に「インプレッサ」の文字が消えた

新たに追加された「WRX S4」。オートマが採用され、気軽にスポーツ性能を楽しめるモデルに

新生「WRX」テーマはパワーとコントロールの究極バランス

「WRX」はもともと、初代「インプレッサ」のうちWRC参戦モデルに与えられたグレード名だった。そして、「STI」(スバルテクニカインターナショナル)のコンプリートカーとして登場したのが、「WRX STi」の始まりだ。人気を得て、後にカタログモデルへと昇格した。

やがてWRCを離れてからも、「インプレッサ WRX STI」の名は継承。近年のカタログでは「インプレッサ」の文字が消え、「WRX STI」とだけ表記されていたことから、独立した車種と見なしていた人もいるだろう。このたびの「WRX STI」フルモデルチェンジと、「WRX S4」の新規設定にともない、車種名は正式に「WRX」となった。

記者発表会には、開発責任者であるスバル商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャーの高津益夫氏が登壇。新型「WRX」シリーズ2モデルの共通コンセプトを、「ハイパワーとコントロール性の究極バランス」とした上で、「WRX STI」は「スバル最高峰のAWDピュアスポーツ」、「WRX S4」は「新提案のスポーツセダン」と、それぞれのキャラクターを説明した。

熟成を重ねる「WRX STI」、新しい価値を具現化する「WRX S4」

2つのモデルは、いずれも2リッターターボエンジンを搭載したスポーツセダンだが、実車を見学し、まったく異なる方向性を感じた。

「WRX STI」には熟成されたEJ20型水平対向ターボエンジンを搭載。最大出力227kW(308PS)を発生する

強化6速MTが採用され、センターデフを制御するマルチモードDCCDシステムは先代から継続される

「WRX STI」に搭載されているのは、初代「インプレッサ WRX」から伝統のEJ20型エンジンだ。あのカニのような赤いインマニが目に入ってきたときには、その熟成の歴史に思いを馳せた。先行販売されている北米仕様がEJ25を継続採用したことから予想はできていたものの、「1.6リッター搭載でWRCに復帰してほしい」という勝手な期待は外れてしまったようだ……。

エンジンだけでなく、センターデフの制御特性を選択できるマルチモードDCCDシステムや、ブレンボ製4ポッドブレーキキャリパーなど、おなじみの装備の数々も受け継いでいて、「インプレッサ WRX STI」の正常進化といえるだろう。

インテリアは、小径のDシェイプステアリングホイールやフルスケールメーターなど、2モデル共通の部分も多い(写真は「WRX STI」)

マルチファンクションディスプレイも両モデル共通。ターボ車ならではのブースト計やVDCの作動状態など、さまざまな情報を表示する

「WRX S4」には、「レヴォーグ」と同じFA20型水平対向直噴ターボ"DIT"エンジンを搭載。221kW(300PS)を発生する

スバルの誇る安全装備「Eye Sight ver.3」は「WRX S4」のみに採用。車線からのはみ出しを予防する新機能などが追加された

一方、「WRX S4」に搭載されているのは、今年6月に新発売された「レヴォーグ」と同じFA20型のDITエンジン。これに、スポーツリニアトロニックが組み合わされているのも、「レヴォーグ」と一緒。ついでに顔つきも「レヴォーグ顔」だ(顔については「WRX STI」も同じだが……)。

「S4」の名前には、同社の考える新しい価値「Sports performance(スバル最高峰のAWDスポーツパフォーマンス)」「Safety performance(独自の総合安全性能)」「Smart driving(優れた環境性能)」「Sophisticated feel(洗練された質感)」との意味が込められているという。このコンセプトにも、パッケージにも、いまどきのスバル車を感じた。

「インプレッサ WRX」の面影を残し、伝統的ともいえる「WRX STI」と、「レヴォーグ」色が濃く、現代風の「WRX S4」。方向性は違うのに、どちらにもスバル車らしさ、スバル車そのものの個性が感じられ、たいへん面白かった。

新型「WRX S4」「WRX STI」発表会

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