舞台『ブエノスアイレス午前零時』の製作発表記者会見が22日、都内で行われ、V6の森田剛、瀧本美織、橋本じゅん、千葉哲也、原田美枝子が出席した。

舞台『ブエノスアイレス午前零時』の製作発表記者会見に出席した瀧本美織

藤沢周の芥川賞受賞作を原作にした本作は、映画監督の行定勲が企画・演出を手掛けるラブストーリー。故郷のホテルで働くカザマ(森田)は、ある日、盲目の老嬢マリア(原田)に出会う。娼婦ミツコ(瀧本)としてブエノスアイレスにいたというマリアの過去の物語に、カザマは次第に引き込まれていく――というストーリーで、11月28日から東京・新国立劇場、12月25日から大阪・シアターBRAVA!で公演予定。

ホテルのダンスホールと過去のブエノスアイレスを行き来し、1人2役を演じる森田は、「今までに見たことがない、新しい自分を見せられたら」と意気込み、本作が舞台初出演となる瀧本は、「ドキドキ感やスリルを楽しみながら演じたい。みなさんと同じ空間を共有するのが楽しみです」と新たな挑戦にわくわく。瀧本と原田は、同一人物を時を超えて演じるが、先輩である原田に教えて欲しいことを聞かれた瀧本は、「原田さんはどういう男性が好きですか?」と天然発言で笑わせ、原田は微笑みながら、「森田くんです」と大人の余裕で返していた。

また、本作の見どころとなるアルゼンチン・タンゴを特訓中だという森田は、「しっかり習得して、素敵な世界を見せたい」と気合いを入れつつ、「密着がすごいので、コミュニケーションが必要。自分から積極的に話しかけたい」と相手役の瀧本、原田に照れもある様子。一方、「色気の準備をしたいと思います!」と笑みを見せた瀧本は、森田との共演に「小さい頃から『学校へ行こう!』を見ていたので、まさか一緒にお仕事が出来るとは」と喜ぶと、森田は「最近よく言われる。年を感じますね……」苦笑いした。

また、会見には演出の行定勲、原作の藤沢周、脚本の蓬莱竜太も出席。「プレッシャーもあるけど楽しんでもらえる舞台にしたい」と意気込む行定は、森田について「何を考えてるのか分からなくて知りたいと思わせる人。演出家として魅かれます」と称賛していた。