女優・市川由衣が8年ぶりに単独主演を務める映画『海を感じる時』(9月13日公開)の新たな予告映像と場面写真が11日、公開された。

映画『海を感じる時』の新たな場面写真(市川由衣)

同作は、作家・中沢けいが18歳の時に応募し、1978年第21回群像新人賞を受賞した同名小説を原作に、愛を知らない少女・恵美子(市川由衣)が一人の男性・洋(池松壮亮)と出会い、大人の女性へと目覚めていく姿を描いた物語。市川にとっては、2006年の『サイレン ~FORBIDDEN SIREN~』以来、8年ぶりの単独主演作となり、濃厚なラブシーンにも体当たりで挑んでいる。

予告映像はすでに公開されていたが、今回は新たなシーンが追加されている。当初は劇場での上映を予定していたものの、過激な描写が多かったことからNGに。恵美子が学生時代から憧れていた先輩・洋に無理やり制服を脱がされるシーンや行きずりの男とのSMプレイ、恵美子と洋の情熱的な絡みなど、"文学上の事件"とも評された原作が互いの熱演によって表現されている。

恵美子役について、「台本を初めて読んだ時は、この女ウザい!としか思えなかった」と語っていた市川。撮影が進むにつれて次第に役柄にのめり込み、完成した作品を観た時には当時の思いをこらえきれずに涙を流すほど、役に没頭していた。「女優人生において転機となるような大事な作品なので、たくさんの人に観てもらいたいです」という言葉からも、本作にかける思いが伝わる。


(C)2014『海を感じる時』製作委員会