ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)はこのほど、全国の映像ソフト取扱店(メディアストア、家電量販店、総合量販店、Eコマースなど)における2014年上半期(1~6月)のセル映像ソフトの販売動向を発表した。

【図1】映像ソフトジャンル別金額構成比

調査によれば、DVDやブルーレイディスク(BD)等を含むセル映像ソフト市場全体では販売枚数が2,188万枚、販売金額が974億円となった。数量ベースで前年比14%減、金額ベースで11%減と大幅な市場縮小がみられ、GfK Japanが調査を開始して以降では初めて1,000億円を割り込んでいる。

ジャンル別の金額構成比では、最も多い音楽ジャンルが2013年通年の30%より4ポイント高い34%となった。ただし、音楽ジャンルでも市場規模は縮小しており、他のジャンルの販売低迷がそれより顕著だったことから、相対的な影響が小さかったと同社では分析する。一方、前年同期に好調だった邦画アニメの金額構成比は2013年通年の29%から1ポイント減少し28%、洋画は2ポイント減少し10%となった。

販売チャネル別の金額構成比ではメディアストアの27%、家電量販店の8%に対し、Eコマースが56%と過半数を堅持している。

調査データをBDソフトに限ってみると、枚数は753万枚、販売金額は427億円となっている。数量ベースでは前年同期より2%減となったものの、金額ベースでは2%増を記録。セル映像ソフト市場に占めるBDソフトの割合は、金額ベースで44%となり、前年同期から6ポイント拡大している。チャネル別の金額構成比はEコマースが67%、メディアストアが17%、家電量販店が10%と、映像ソフト市場全体よりもさらいEコマースが圧倒的なシェアを確保した。