メルセデス・ベンツ日本とオリックス自動車、アマノは9月1日から、横浜市内でワンウェイ(乗り捨て)方式のカーシェアリングサービス「スマート ワンウェイ カーシェアリング」(愛称「smaco」)を開始する。

「スマート」電気自動車のカーシェアリング車両

同サービスは国土交通省通達「いわゆるワンウェイ方式のレンタカー型カーシェアリングの実施に係る取り扱いについて」にもとづき、全国で初めて取り組むもの。横浜市の「横浜・低炭素交通プロモーション」にも選定され、低炭素交通の普及・啓発も行う。

使用する車両はメルセデス・ベンツのマイクロコンパクトカー「スマート」電気自動車で、20台が導入され、アマノグループが管理する横浜市内全8カ所の駐車場を拠点として、オリックス自動車がサービスを提供する。実施期間は2015年3月31日までの7カ月間で、ユーザーの利用状況や要望などを検証する。

ワンウェイ方式のカーシェアリングが普及すれば、通勤や観光などの目的で公共交通機関とカーシェアリングを組み合わせる「パーク&レールライド」の利便性が向上し、不要不急な車の利用を抑えることで、渋滞の緩和やCO2排出量の削減効果が期待できる。目的地近辺での駐車場料金の負担が不要となり、実際の車の利用時間に合わせたカーシェアリング利用料金の支払いも可能となる。

オリックスカーシェアでは、従来から運営しているラウンド方式にワンウェイ方式のサービスを加えることで、利用者の選択肢を広げ、より快適で新しいカーライフスタイルの創出をめざす。メルセデス・ベンツ ジャパンは、都市交通に最適な形をめざして開発された「スマート」電気自動車を提供することでカーシェアリングに参画し、新しいモビリティと電気自動車の可能性を模索する。