公演初日を迎えた舞台『怪談・にせ皿屋敷』の公開舞台稽古が19日、東京・青山のこどもの城・青山劇場で行われ、主演の早乙女太一をはじめ山本美月、馬場徹が報道陣の取材に応じた。

舞台『怪談・にせ皿屋敷』の公開舞台稽古に臨んだ山本美月(左)と早乙女太一

横内謙介が岸田戯曲賞受賞第1作として善人会議特別公演のために書き下ろした傑作ホラー『怪談・にせ皿屋敷』。過去には藤谷美和子、SMAPの香取慎吾、杉本哲太らが出演した1994年の公演や青山劇場で1000人の長蛇の列を作った1997年の公演など、数々の伝説を残した舞台の原作としても知られる。そんな名作ホラーが、閉館する青山劇場で17年ぶりに再演。主人公の青山播磨には早乙女太一、ヒロインのお菊には舞台初挑戦となる山本美月が演じ、そのほかも豪華なキャストが勢揃いして伝説の舞台が幕を開ける。

公開初日を迎えたこの日は、報道陣向けの公開舞台稽古が行われ、稽古前に取材に応じた早乙女は「不安はありますが、これからの楽しみの方が大きいのでワクワクしています。もう思いっきりエネルギーを出して暴れたいと思います。(同舞台が最後となる)青山劇場はすごく思い出深いところなんで、本当に派手に終われれば」と気合十分。舞台初挑戦となる山本は「今まで映像ばかりでしっくりきません」と話しつつ、「稽古は本当に早乙女さんや馬場さんがたくさん教えてくれたので何とか乗り越えられました。今は緊張していますが、頼りになる皆さんなので、何とか力を出せたらと思っています」と意気込んでいた。

早乙女と初共演の山本は「(稽古で)声を掛けてもらったり、お芝居を教えてもらったりしました。舞台以外には漫画のお話とか色々としましたね。『ONE PIECE』の話ですが(笑)」と好印象の様子。また、妻・西山茉希との間に第1子となる女児が昨年10月に誕生した早乙女だが、報道陣からの「ご家族は見に来ますか?」という質問に「分かんないです。決まってないですね」とだけ回答して足早と会場を後にした。舞台『怪談・にせ皿屋敷』は、6月19~23日に東京・青山のこどもの城・青山劇場で公演。