鉄道・運輸機構はこのほど、北陸新幹線長野~金沢間の列車走行試験について発表した。8月1日から開始され、新型車両E7系・W7系による走行も予定されている。

8月からの列車走行試験ではE7系・W7系も走行する(写真はE7系)

北陸新幹線長野~金沢間は2014年度末(2015年春)の完成へ準備が進んでおり、昨年12月から長野~黒部宇奈月温泉間で走行試験がスタート。今年5月には富山駅でレール締結式が実施され、金沢までレールがつながった。

8月からの列車走行試験は、土木建造物・軌道・電車線・信号設備の機能確認を目的としており、試験区間は長野~金沢(白山総合車両所)間。おもに黒部宇奈月温泉~金沢間が対象だが、全区間を対象とした試験も行うとしている。試験期間は8月1日から10月31日まで、列車走行はのべ50日程度の予定。

走行車両については、「新幹線電気・軌道総合検測車(イースト・アイ)およびW7系・E7系電車」とされている。走行速度は時速30~260kmで、低速度から開始し、段階的に速度を上げて設備を確認する。走行本数は1日あたり1~3往復程度で、基本的に日中の走行だが、長野駅に乗り入れる場合は夜間の走行になるとのこと。