日本リージャスは5日、企業の事業拡大に関する調査結果を発表した。それによると、世界的に国外よりも国内で事業拡大を目指す企業が増加傾向にあることが明らかになった。

同調査は、世界95カ国、約2万人の経営者および経営幹部を対象に実施された。

「国内」で事業拡大を検討していると回答した経営者・経営幹部は42%。一方、「海外(国外)」での事業拡大を考えていると答えた割合は17%にとどまり、海外(国外)よりも国内に目を向けている企業が多いことがわかった。

発展途上国だけに絞った場合も同様で、国内で事業拡大を目指している回答が、海外(国外)で事業拡大を目指している回答に比べて約3倍に上った。さらに日本の回答に限定した場合でも、国内で事業拡大を目指している回答が、海外(国外)で事業拡大を目指している回答に比べて約4倍に達したという。

なお、日本の企業がグローバル事業を拡大するには、次の5つのハードルがあることも判明。そのハードルとは、「経験豊かな従業員を確保すること」(89%)、「その国のビジネスに対する理解を深めることとネットワークを構築すること」(64%)、「その国のマーケット情報に精通すること」(61%)、「現地の販売網を構築すること」(37%)、「フレキシブル・ワーキングを実践できるオフィススペースへのアクセス」(37%)という。