米Appleは28日(現地時間)、米Beats ElectronicsとBeats Musicを総額30億ドルで買収することを正式に発表した。買収に伴い、Beatsの共同設立者であるJimmy Iovine氏とDr. Dre氏がAppleに移籍する。

Beats Electronicsはヘッドホンやイヤホン、スピーカーなどを開発、販売し、Beats Musicは米国で定額制音楽ストリーミングサービスを展開している。Beats Electronicsの「b」のロゴが入ったヘッドフォンは音楽界やスポーツ界著名人のユーザーが多く、若年層に人気が高い。Beats Musicは月間9.99ドル、または年間99.99ドルの料金で2,000万曲以上の楽曲を最大3デバイスまでストリーミングし放題、というサービスだ。

Apple CEOのTim Cook氏は、「今回の買収でAppleはこれからも世界で最も革新的な音楽製品とサービスを作り続けられる」とコメントしている。BeatsのJimmy Iovine氏は、「Beatsを創業するアイディアは、Appleの文化と技術を結びつける類を見ない能力に刺激されて生まれたものだ」と述べた。

なお、Appleは6月2日に同社主催の開発者向けイベント「WWDC 2014」を控えている。