ヤマハ発動機は20日、新開発の2気筒250ccエンジンを搭載したスーパースポーツ「YZF-R」シリーズの新製品「YZF-R25」を、7月からインドネシア市場に導入すると発表した。製造およびインドネシアでの販売は、同国のグループ会社PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing(YIMM)が行う。

「YZF-R25」(インドネシア仕様)

YZF-R25は、同社新中期経営計画(2013年~2015年)の事業規模拡大を担うグローバルモデルとして開発。インドネシア国内だけでなく、アセアン・先進国市場への販売も視野に入れている。「毎日乗れるスーパーバイク」をコンセプトに、クラス最高レベルというエンジン出力と、YZF-Rシリーズを継承する軽量な車体やデザインを採用したほか、デイリーユースでの軽快な走行性と扱いやすさも実現したとのこと。

近年スポーツモデルの人気が高まりつつあるというインドネシアにおいて、YIMMはレースを活用したマーケティング活動に加え、2013年11月にはスーパースポーツのフラッグシップモデル「YZF-R1」「YZF-R6」を導入。2014年5月には「YZF-R15」の製造・販売を開始するなど、「スポーツイメージ」を重点に置いたブランド戦略を行っている。今回の「YZF-R25」投入で、YZF-Rシリーズの新たなラインナップが拡充し、さらなる販売拡大とブランド力強化を進めていくとしている。