全自動のクラウド会計ソフト「freee(フリー)」を運営するfreeeは19日、 1クリックで給与額・税金・社会保険料の計算などを行うことができる「クラウド給与計算ソフト freee(フリー)」のベータ版をリリースしたと発表した。同ソフトを使うことによって経営者や経理担当者は複雑かつ面倒な給与事務にかかる手間を大幅に削減でき、本業にフォーカスすることができるとしている。

freeeによると、従来の給与計算ソフトは、給与計算・税務などの知識があることや、作成した給与明細や各種書類を紙で管理することを前提としていたため、必要な情報を探し、給与計算や関連事務を完了するまでに多くの時間・コストがかかっていたという。

「クラウド給与計算ソフト freee」では、従業員のアカウントを作成し、従業員自身が勤怠情報を入力すれば、あとは自動で給与額の計算から、給与明細の発行と配布、社会保険や年金などの支払に関する書類などを1クリックで作成できるため(※) 、給与に関する知識がほとんどない人でも簡単に給与関連事務を完了させることができる。

※ 一部の機能は今後追加予定

クラウド上にデータがあるので、各従業員は自身の給与明細をいつでも、PC・スマートフォン・タブレットなど端末を問わず閲覧可能。さらに、これらの給与に関するデータは自動でクラウド会計ソフト「freee(フリー)」に会計データとして登録される。

freeeは、このようなスタイルで給与関連事務を行うことで、「経営者や経理担当者が給与関連事務にかかる時間が大幅に削減できる」としている。

今回のベータ版は無料で全ての機能が利用可能。今後リリース予定の正式版では、従業員3人分まで給与計算が可能な基本プランが月額1,980円、その後従業員1人追加ごとに月額300円となる予定。既にクラウド会計ソフト「freee(フリー)」のアカウントを保有する人は、同一アカウントで「クラウド給与計算ソフト freee」も利用できる。また、「クラウド給与計算ソフト freee」で追加した従業員ユーザーはそのままクラウド会計ソフト「freee」での1アカウントとして利用できる。正式版は今年後半のリリースを予定している。